掃除という同じ作業を全員で行う、全員で定期的に朝会に参加する、そういうある種の象徴的な儀式を通して、社員の間に一体感を生み出すのだ。さらに、そういう節目によって自分たちの行動規範を定期的に確認するという行為は、組織という人の集合体に、音楽のリズムのような、ある種のペースを作り出すという効果もある。
三木谷浩史著 『成功の法則 92ヶ条』より引用
朝礼や朝会、ミーティングなどは、毎日、あるいは定期的にこなさなくてはならないこととして、ルーティンワークになりがちです。
当社でも毎日朝礼を行っていますが、テンションの上がっていない社員もときどき見受けられます。
楽天の三木谷会長は、たとえそうだとしても、そういう儀式的な行事を継続し、それを通じて、社員の間に一体感を生み出し、組織にペースを作り出すべきだといいます。
そういったことをやらなくてもいいほど人間は強い生き物ではなく、理念や志は繰り返し胸に刻む努力が必要なのだそうです。人の意志を信じない、とまでおっしゃっているのです。
ごく一般的な普通の人は、どれだけ自分に厳しく、初志貫徹をすることができるのでしょうか。現実には相当数の方が途中で折れてしまっているのではないでしょうか。
朝礼も途中でやめてしまうと、やっぱり朝礼なんて意味のないものだったのだ・・・となってしまいます。
とにかく継続して、何かまとまりのようなリズムのようなものが出てきて、ようやく、やっていてよかったと思えるようになるのだと思います。

参考文献:『成功の法則 92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 読書感想