響爽か(ひびきさわやか)いただきますといふ言葉
中村草田男(『来し方行方』1947)
爽やかや仏も脚を組みたまひ 片山由美子(『水精』1989)
「爽やか」とは、さっぱりとして気分のよいさま、気持ちよくすがすがしいさまのことです。(これは誰でも知っていますよね・・・)
気分的には、どの季節でも「爽やか」になることはできますけれども、乾燥してさらっとした大気の特色をあらわす秋の季語として用いられてきました。
かつて諏訪高等女学校だった諏訪二葉高校の校歌は、
「さはやかに~♪」
という出だしで始まるということをいまふと思い出し、昔ちらっと聞いたことのある女性の歌声が頭の中に響いてきました。
このところ、夏の猛暑がおさまって、朝晩急に涼しくなってきました。
今日の上田市は空が真っ青。朝の空気はひんやりして、とてもさわやか・・・
信州上田の一年のうちで、この季節だけは、暑くも寒くもなく、空は青く、雨は降らず、適度に乾燥していて、ハワイだなあ~と、私が勝手に思っています。
目をつぶって、風を感じていたら、まるでハワイにいるような気分になってきました。
あ、これから仕事です。

参考文献:
『季語集』 坪内稔典 (岩波新書)
『角川俳句大歳時記 秋』 角川書店
Hitoshi Yonezu at 10:00
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