働き方を考える

2010年08月01日

 残暑お見舞い申し上げます。

 みなさまいかがお過ごしでございましょうか。日頃は大変お世話になっております。誠にありがとうございます。

 さて、いまの世の中、いろいろな働き方ができるので、若い人たちの中には、正規には就職しないで、しばらくはフリーターとして楽な仕事をしていたいと考える方もいるようです。

 アルバイトの学生と話していますと、卒業しても就職したくないんですよ~とけろりとした顔で言う子もいます。

 稲盛和夫さんのご著書『働き方』によりますと、戦前戦中時代に育った稲盛さんの時代は、働くことは本人の意思とは無関係に存在する社会的要請であり、そこに個人の裁量や思惑が入り込む余地はほとんどなかったそうです。

 そのようなことは、いまの時代と比較して、不幸のように見えますが、実は幸せだったのかもしれないといいます。

 それは、稲盛さんは、働くことこそが人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」をつかみ取るための尊くて、もっとも重要な行為である、と考えておられるからです。

 そうだとすれば、若者が自由だという状況はいまだけの自由であり、のんびりしていても厳しい目で見られることのない彼らは、本当は、幸せをつかんでいないのかもしれない・・・と思えてきます。

 若者は体力がありますし、目の前にいろいろやりたいことがあるでしょうから、あまり先の方まで見えていないのですね。(これは私自身の反省でもあります。)
 
 採用面接をしていても、能力があり、熱意もあるのに、考え方が少し違うなあ・・・という若者が結構いるのです。

 若いうちは柔軟だからいくらでも変わることができますが、歳をとれば頭も考え方も固くなってしまいます。私もたくさんの人たちの経歴を見てきましたから、本人の将来のために、いますぐに変わってほしい、と思うのです。

 よい若者が増えてくれれば、日本はもっとよくなっていくと思いますが、世の中の動きはそんなに早く変わらないでしょう。

 せめてうちの会社にいる若者たちには、少々疎まれたとしても、立派な社会人になって頂くために、厳しく仕事を教えていきたいと思います。

 末筆となりますが、暑さ厳しき折、どうかお体を大切になさってください。みなさま方のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 今月もどうぞよろしくお願いいたします。


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 参考文献:『働き方』 稲盛和夫 (三笠書房) 
 

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | ささやタイムズ記事

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