製造業には製造業の、サービス業にはサービス業の事情がある。同じ飲食業だって、蕎麦屋さんとラーメン屋さんでは、抱えている問題が違うというわけだ。
その考え方が、ビジネスに失敗する理由だと僕は思う。
確かに違う部分もあるけれど、それはあくまで表層的な問題で、ビジネスの根本的なロジックはほとんど変わらない。
にもかかわらず、このビジネスは他のビジネスとは違うなどと考えているとしたら、それはビジネスの表面だけを見ていて、根本のロジックを理解していない証拠だ。
三木谷浩史『成功の法則 92ヶ条』より引用
楽天の三木谷会長は、インターネットビジネスも、プロ野球ビジネスも、普通のビジネスと同じと考えたから、成功したのだという。
マーケティングの基本要素も、営業の基本要素も、業種にかかわらず、すべて同じ基本原理が働くのだそうだ。
そうだとすれば、うちの業界は特殊だから・・・というのは、経営者の言い訳のように聞こえてしまう。
逆に、どんな業界、業種であろうと、基本が一緒だとすれば、困った時には、もう一度基本からやり直してみればよいということだ。やりやすいではないか。
最近は、ドラッカーが読まれているそうで、いままた、多くのビジネスマンがマネジメントの基本原理を求めている。
私も、うちの業界は・・・と言い訳したくなるが、・・・
その前に、世の中に特別なビジネスはない、とまずは認識したい。
そして、よくわからなくなったら、ドラッカーなり、ポーターなり、基本に戻ってみようと思った。

参考文献:『成功の法則 92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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