五十棲剛史さんは船井総研の取締役常務を務めておられる、有名な経営コンサルタントです。そのご著書『人の10倍の「仕事量」をこなす技術』によれば、夢には三つの種類があるそうです。
自己中心的な夢
他人中心的な夢
社会中心的な夢
自己中心的な夢を追いかけているだけでは、賛同者は現れませんが、他人中心的な夢になると、賛同者が現れるようになり、さらに社会中心的な夢になると、賛同者の輪はとてつもなく大きいものなるそうです。
一介の脱藩浪士に過ぎなかった坂本龍馬が、薩長同盟の斡旋役とという大役を果たすことができたのは、長州の桂小五郎や、薩摩の西郷隆盛の夢に共鳴し、彼らの夢を実現するための手助けを続けてきたからだといいます。薩長同盟を通じて、日本を変えるという社会中心的な夢にも一歩近づけたわけです。
他人や社会の夢を実現するために・・・
人のためにと思い動くなら、誰からも文句をいわれることがなく、むしろ喜ばれます。取り組みやすいですね。
そのためにも仕事や行動の能率を上げていかねばなりません。
五十棲さんは、分厚い本でなければ30分で読み終えてしまうそうです。速読の技術で早く読むというのではなくて、読むべきところを重点的に読み、あとは飛ばし読みするという方式です。
人間には物理的な限界がありますから、何をやるにしても、すべてを網羅して完璧に制覇していくのではなく、範囲を絞って、最重要事項を優先していくということが、効率を上げるために大切なことだと思いました。

参考文献:
『人の10倍の「仕事量」をこなす技術』 五十棲剛史 (PHPビジネス新書)
『売上2億円の会社を10億円にする方法』 五十棲剛史 (ダイヤモンド社)
この本は2005年発行で、私もその当時に読みましたが、中小企業の経営者にとっては大変参考になります。ぜひご一読ください。
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 読書感想