天職の種

2010年06月20日

 どこか遠くにある自分の転職を必死になって探すという戦略は、まずうまくいかない。「今はまだめぐりあっていない天職にさえ出会えば、”本当の人生”が始まる、それまでの人生は”仮の人生”である」という考え方は間違っている。なぜならば、これまでの自分の人生の延長線上にしか自分はいないし、現在の人間関係の総和の中にしか自分はいないからだ。
 自分の天職の種は、実は自分の足元にある。

             『働く理由 99の名言に学ぶシゴト論』より引用



 仕事だけでなく、どんなことでも、他人のやっていることの方がよく見えるものである。

 私も、就職してしばらく、仕事が面白くないと感じると、友人の入った会社の方がよい会社じゃないか、自分は間違った会社を選んだのではないかと考えてしまったことがあった。

 いま考えることは、自分の前のことに真剣にならないで、他のことばかりを考えていた時間は非常に無駄な時間だったという反省だ。

 引用した文章にあるように、自分という存在は、今までの延長線上を外れることはないし、これまでの人間関係の経験の総和を飛び越えることもない。せいぜいその程度のものだ。

 「あの人は・・・」と噂する人がいるのは、周りから見れば、その延長線も、総和も見えるからだ。

 自分の何かを変えていきたいのなら、今やっていることを大切にしていかねばならない。延長線を向かいたい方向へ伸ばし、総和を大きく膨らませていく。

 まずは、足元からだ。
 人気ブログランキングへ

 参考文献:
 『働く理由 99の名言に学ぶシゴト論』 戸田智弘 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書感想

お知らせ
Hitoshi Yonezu
P.F.ドラッカーを読む読書ブログです。
 
ささや
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8