1999年から2007年にかけて、日本の一日当たり原油輸入量は、428.8万バレルから410.2万バレルと減少しているのに対して、アメリカは884.4万バレルから1,044.6万バレルへと、およそ18%増えており、中国は74.2万バレルから330.6万バレルと、4倍以上に増加した。
この期間、日本のGDPの成長率は、マイナス0.8%から2.6%の範囲、アメリカは1.81%から4.83%の範囲だった。
中国は、この期間、7%以上の経済成長を維持しており、特に2003年から2007年までは10%以上の成長を果たしたので、原油の輸入量が増加したのは、当たり前と言えば当たり前のことだ。
リーマンショック以降も、8%以上の経済成長を続けているため、今後更に原油の輸入量が増えていくことは確実であろう。
13億人の人口を考えると、たとえどんなに環境にやさしい経済成長を目指したとしても、日本の原油輸入量を越えるのは必至であろうし、アメリカ並みの原油が必要になるのではなかろうか。
中国がアフリカなどの資源国へ、経済的に進出していることは、つとに有名だ。
我が国としては、今後の資源確保も重要な課題であるし、資源価格の上昇も見えすえておかねばならないだろう。
参考サイト:『季刊 国際貿易と投資 Autumn 2008/No.73』
http://www.iti.or.jp/kikan73/73stat.pdf
Hitoshi Yonezu at 10:00
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