せっかくの九十九パーセントの貴重な成果も、残りの一パーセントの止めがしっかりと刺されていなかったら、それは始めから無きに等しい。もうちょっと念を入れておいたら、もうすこしの心くばりがあったなら-あとから後悔することばかりである。
おたがいに、昔の武士が深く恥じたように、止めを刺さない仕事ぶりを、大いに恥とするきびしい心がけを持ちたいものである。
松下幸之助 『道をひらく』 より引用
うちの社員の仕事ぶりを見ていると、詰めが甘いと思われる者がときどきいる。
もう少し丁寧に仕事をする。
もう一回、確認する。
きれいに整理する。
曲がっているものはまっすぐに直す・・・
こういった小さいことができていない。
大雑把な人は性格を直すこと。仕事は小さなことの積み重ねだ。一つ一つのことを几帳面にしなくてはならない。心に乱れのある人は、小さな仕事に乱れが見える。
私はどんなに神経質だと言われようが、小さなことをきちんとする仕事をしたい。
自分の家族のことだったらどうか。自分の家業だったらどうか。自分のことだったらいい加減にできないはずだ。
うちの社員たちには、家も仕事も区別なく、同等に大切に思い、最後までしっかり見届け、最後の一秒まで気を張り詰めて仕事をしてほしい。

参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| Comments(2) | 松下幸之助
この記事へのコメント
塾頭
|2010年05月23日 11:40
社長様
その通りでございます!
私もいつも弊塾の先生達に言っています
でも、皆がそれを出来るようになったら
私のいる意味がなくなるな~
とも考えます
米津仁志
|2010年05月23日 12:23
塾頭殿
はじめまして。
コメントをくださり、また共感してくださって、
誠にありがとうございます。
先生方はみなさまご立派な方々ですから、
充分にお出来になっていると思っていました。
みなさまがそれをできるようになったら、
また次の新しい課題が出てきますから、
どんどん進めてしまっていいのではないですか~
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