『心に響く小さな5つの物語』を読んで

2010年05月17日

 この本は、雑誌『致知』編集長の藤尾秀昭さんのエッセイを5編を集めたもので、片岡鶴太郎さんがイラストを描いておられます。

 さっ、と読めば、10分で読めてしまう本です。


 ほんとうは、それぞれの人生や情景を想像しながら、ゆっくり読みたい本です。

 上手な方に朗読していただいたら、もっと深く、もっと豊かに想像をふくらませることができることでしょう。

 第三話に出てくる、詩人の高見順さんの詩をご紹介します。高見さんは、入院中、病院の窓越しに、激しい風雨のなか、新聞配達をしている少年の姿を見ました。


 
 なにかをおれも配達しているつもりで
 今日まで生きてきたのだが
 人びとの心になにかを配達するのが
 おれの仕事なのだが
 この少年のようにひたむきに
 おれはなにを配達しているのだろうか(以上引用)




 私も、人の心に光をともせるように、この瞬間を一度限りと認識し、真剣に、力いっぱい生きているだろうか・・・とハッとさせられました。            
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 参考文献:『心に響く小さな5つの物語』 藤尾秀昭 (致知出版社)
 

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