今後、日本など先進国の経済成長率は鈍化し、中国など新興国が世界経済のけん引役になっていきます。
つい最近まで、日本でも地方の農家の方々は、農閑期に東京へ出稼ぎに来て、実家へ仕送りをしていました。国境という垣根が低くなった現代では、国際的な出稼ぎが起こり得るのです。
新興国へ乗りこんで起業する元気のある若者も増えていくことでしょう。私の友人にも、中国に工場を出されている方はたくさんいますし、飲食店を数店舗出店して成功している社長もおられます。
国際的なコミュニケーションは大変ですが、日本の将来のためには、中国を始めとするアジアとうまく関係をつくっていかねばならないと思います。国内だけでビジネスをされている方も、新興国のことを何も知らないというわけにはいかなくなるでしょう。
この本を読む限り、いままで日本が慣れようとしてきたアメリカン・スタンダードと、チャイナ・スタンダードは全く違う世界なのです。
中国は英語があまり通じませんから、日本人は中国語の勉強から始めなくてはなりません。
(余談ですが、先日中国へ行ったとき、銀行で用事があったのですが、窓口にいた銀行の係の方は、私のパスポートの有効期限として書いてあったNov.(November)が何月を意味するのか分からなかったようで、私に「これは何月か?」と聞かれました。)
日本のビジネスに関するヒントも書いてあります。読みやすい本ですので、中国に興味のある方はぜひご参考になさってください。

参考文献:『香港に住む大富豪 41の教え』 大塚純 (かんき出版)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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