あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。
自らの事業は何かを知ることほど、簡単でわかりきったことはないと思われるかもしれない。鉄鋼会社は鉄をつくり、鉄道会社は貨物と乗客を運び、保険会社は火災の危険を引き受け、銀行は金を貸す。しかし実際には、「われわれの事業は何か」との問いは、ほとんどの場合、答えることが難しい問題である。わかりきった答えが正しいことはほとんどない。「われわれの事業は何か」を問うことこそ、トップマネジメントの責任である。
『マネジメント 基本と原則[エッセンシャル版]』より引用
われわれの事業は何か。何であるべきか。
ドラッカーの有名な問いかけである。
昔からこの問いかけを聞いてはいたが、うまく答えられなかった。
なぜこんな質問に答えなくてはいけないのか、なぜ事業を限定しなくてはいけないのか、理解できなかったし、答える自信もなかったのだ。
しかし、経営者となって、いろいろなトラブルに直面しているうちに、いったい自分の事業は何なんだ!?と、自ら考えざるを得ないような状況になっていった。
明日に続く。

参考文献:『マネジメント 基本と原則[エッセンシャル版]』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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