下町の居酒屋にて

2010年02月12日

下町の居酒屋にて
 先日、お客さまから、「面白いところがあるから、米津さんは見ておいた方がいいよ」と案内されて、東京の下町の、ある飲み屋さん通りへ行きました。

 通りの両側に、ビニルの囲いを張り出した屋台風の飲食店が軒を連ねていて、どの店も元気に呼び込みをしていました。

 煮込みが有名なところだそうですが、それぞれの特徴があるようで、活気がありました。いわば、福岡の屋台街のような雰囲気です。

 お客さまに促されるままにお店に入ると、下町らしい感じのお客様がいっぱいで、店内は賑わっていました。「下町らしい」というのは説明が難しいので、寅さんの映画のような感じと想像してください。

 ふと隣を見ると、いま流行りのグループの歌手のような「おれ切れたら怖いぜ」という感じのちょっと怖そうなお父さん、やはり、いま風の茶色に髪を染めているお母さん、幼稚園くらいのお嬢さん、おじいさん、おばあさんが、家族そろって食事をされておられました。

 お嬢さんも静かに食事をしています。おとなしくてよい子だなあ~と見ていました。

 でも、小さい子ですから、飽きてしまってぐずぐずしようとするのです。

 すると、お母さんが、
 
 「してはいけないと言ったことはしてはいけないの!」

 と、行動にいちいち細かく注意をしていたのでした。
 
 最近では、公衆の面前でお子さんに注意をする親御さんも少なくなり、好き放題にさせている状況を見かけます。

 このお母さんは、第一印象と違って(ごめんなさい)、立派なお母さんだなあと感心いたしました。

 どんなにお子さんが騒いでいても、子供とはうるさいものと分かっていますから、そんなには気になりません。それよりも、親御さんの行動が気になります。お子さんを注意したり、あやしていたりしているのかどうかです。

 お子さんがうるさいことが気になるのではなくて、親御さんがどう行動しているかが気になるのです。


 しばらく前のことですが、アメリカからの帰り、飛行機の中でのことです。

 数席前に日本人らしきお母さんと、その赤ちゃんがいましまた。
 飛行機が成田に近づくと、赤ちゃんが大泣きを始めてしまったのです。飛行機が降下するときには、高度が下がることによって、徐々に気圧が変わっていくので、赤ちゃんは耳に変化を感じて、泣くらしいのです。

 お母さんは一生懸命あやしているようでしたが、赤ちゃんの身体の変化ですから、簡単に泣きやむことはありません。ベルトサインも出ていますから、立ち上がることもできません。

 そのとき、その近くにいたやはり日本人らしきビジネスマン風の男性が

 「うるさいよ!何とかしなさい!」
 
 と、そのお母さんに対して怒ったのでした。お母さんは、

 「すみません。」

 と、恐縮しておられるようでした。すぐにCAの方がきて、双方に対応をしていました。

 何も出来なくてお困りのお母さんに、ビジネスマン風の方は、少々厳しいのではないかな、と思いました。
 
 (仕事で新幹線や飛行機を使うとき、お子さんの泣き声や、大きな話声が気になることもあります。そういうときは耳栓があるととても楽です。私は常に鞄に入っています。そのビジネスマン風にも教えてあげたかったのですが・・・CAの方が耳栓を渡してくれたかもしれません・・・)


 飛行機ですので、だいぶ話は飛んでしまいましたが・・・、

 しっかり教育をされている、さわやかなお母さんを見て、下町のよいところかもしれないな、と感じた夜でした。
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 Hitoshi Yonezu at 10:56  | Comments(0) | 日常生活

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