会社の仕事はすべて自分の仕事

2009年12月18日

 『成功の法則 92ヶ条』より引用いたします。

 会社の仕事は、すべて自分の仕事なのだ。心の底から、そう思えるかどうか。そう思えないような人間は、ビジネスでは絶対に成功しない。
 組織が大きくなれば、現実問題として役割分担をしなければならなくなる。けれど、役割分担がしばしば行き過ぎる。企業が大きくなればなるほど、この傾向は強くなる。
 その結果、社員は自分の与えられた役割をこなすのが仕事で、その役割以外のことをするのは間違いだとすら考えるようになる。
 (以上引用)
 
 当社の会議でも、自分に与えられた仕事のことだけを考えて、他の部署のことを考えていないスタッフがいることが議題になった。

 自分の仕事をできる限り早く終えて、他の部署の手助けをすればよいのに、与えられた時間をいっぱいいっぱいに使って、のんびりと仕事をしていた。
 
 そうやって、ゆっくりと仕事をするのが当たり前になっていると、部門長も、その部門全体の速度が遅いということに気がつかない。

 その結果として、余分なコストがかかるという意味で、お客様にご迷惑がかかるし、会社もよくなっていかない。

 こういう議論をすると、効率化を進めていく経済学の論理を、悪のように思う人がいる。

 しかし、効率的に仕事を進めていこう、という気がないと、その本人も、経済も、会社もよくならないのだ。
 
 かつて自動車が出始めたころには、馬車に乗る人が、自動車の普及に反対したのに、いまでは自動車を否定する人がほとんどいないのは、自動車を使うことで、社会生活も経済もよくなったからだ。

 自動車に付随して、いろいろな需要も生まれてきた。

 個人的に好きなスタイルで仕事をやっていては、何もよくならない。 

 工夫したり、協力したり、時間の制限をしてみたり、様々な方法を試して、自分の仕事の範囲を広げていくこと、そして効率化を図るところに、未来がある。
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 参考文献:『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 

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