『マキアヴェッリ語録』より

2009年12月04日

 「君主(指導者)たらんとする者は、種々の良き性質をすべてもち合せる必要はない。
 しかし、もち合せていると、人々に思わせることは必要である。
 いや、はっきり言うと、実際にもち合せていては有害なので、もち合せていると思わせるほうが有益なのである。」(『マキアヴェッリ語録』より引用)

 マキャベリズムとしてつとに知れ渡るマキアヴェッリの言葉は、一つ一つが毒のようです。
 しかし、抗がん剤の辛い副作用を考えれば分かるように、よく効く薬と毒は紙一重なのです。


 「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。」(『マキアヴェッリ語録』より引用)

 マキアヴェッリの権謀術数、恐ろしいですね・・・でもこんなに悪そうなことをストレートに書いてあると、地獄のことも知りたくて・・・読まずにはいられません。
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 参考文献:『マキアヴェッリ語録』 塩野七生 (新潮文庫)
 
 余談ですが、唐津一先生が書かれているこの本の解説(1992年)を読むと、バブル時代の余裕を感じます・・・当時のこの認識がいけなかったのですよね・・・

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