渡邉会長の 『「戦う組織」の作り方』に、上司が部下を叱れない最大の理由は、自分が嫌われるのが怖いからだ、と書かれていました。
耳の痛い言葉です。
たとえ部下に嫌われようとも、部下の成長を本気で願って叱るのであれば、やがて部下も、上司は本当に自分のためを思って叱ってくれているんだと気がついてくれます。
短期的な関係にとらわれて部下のご機嫌をうかがうのではなく、長期的に幸せになってもらうことを考えて、本気で叱ってあげるのが、本人のためになるのです。
モチベーションが高い人と、社会性が高く、言葉遣いが上手な人は、叱られるのをそらすのがうまいので、特に注意して叱らなくてはなりません。
長いお付き合いのお取引先も同じことだと思います。先代からのお取引だといって、その関係性だけを重視していると、仕入素材や仕入れ商品に甘えが出てきます。
購買側もお世話になっているからと、思ったことを言えずに、黙認してしまいます。その結果、最終的にはお客さまにご迷惑がかかってしまいます。
部下であろうと、お取引先であろうと、私怨はなしにして、コントロールされた冷静な感情の下で、よいものはよい、悪いものは悪いと、本当に思っていることを言ってあげるのが、その人のためになるのだろうと思います。
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参考文献: 『「戦う組織」の作り方』 渡邉美樹 (PHPビジネス新書)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 経営