うまい話

2009年08月09日

 学生のころ大変お世話になった柔道の先生が
 「うまい話なんか世の中にありっこない。その裏では誰かが泣いているんだ。うまい話が来たら疑ってかからなくてはだめだぞ。」
 と、よくおっしゃっていた。
 金儲けや商売とはあまり関係のなさそうな先生が、そんな忠告をしてくださったのは意外な感じがして、今でもよく覚えている。

 金融の世界で働き、経営者となった今では、リスクをとって運用したり、リスクを伴う決断をしたりすることもあるが、あくまで法的、倫理的に正当な方法で、自己責任により、自分の判断で行う。

 その結果、失敗したとしても、自分が甘かった、勉強不足だった、未熟だったと反省し、泣くだけで、誰を恨むこともない。たとえだまされたとしても、相手への追及は別として、だまされた自分を少し反省したい。


 世の中にはいろいろな話がある。信頼している人からの紹介だと、よく理解しないままに巻き込まれていくこともあるようだ。紹介してくれた人もだましているわけではなくて、信じているだけなのだ。

 誰に紹介されようと、考えて最終的に判断をくだすのは自分である。その過程を飛ばしてしまうのは無責任すぎる。人情は大切だが、大切な場面では人情にほだされることがないようにしたい。

 理解できなければやめたほうがよいのだが、どうしても興味があるなら第三者に相談してみて、それでも納得できなければ、やめたほうがよいだろう。

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | Comments(0) | 経営

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。

この記事へのコメントはこちらから

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
お知らせ
Hitoshi Yonezu
P.F.ドラッカーを読む読書ブログです。
 
ささや
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8