マーケティングとは顧客から見た全事業である

2019年05月01日

 いよいよ令和の時代が始まりました。謹んでお慶びを申し上げますとともに、平和な世界でありますことを祈念しております。

 日頃は大変お世話になっております。誠にありがとうございます。

 さて、私は大学生時代、マーケティングには全く興味がなく、授業もほとんどとりませんでした。マーケティングのゼミには女性が多く、華やかなイメージがあったことだけはよく覚えています。
 
 ドラッカーを読むようになってから、マーケティングに対するイメージは大きく変わりました。

 
 マーケティングは企業に特有の機能である。財やサービスを市場で売ることが、企業を他のあらゆる人間組織から区別する。教会、軍、学校、国家のいずれも、そのようなことはしない。財やサービスのマーケティングを通して自らの目的を達成する組織は、すべて企業である。逆に、マーケティングが欠落した組織やそれが偶発的に行われるだけの組織は企業ではないし、企業のようにマネジメントすることもできない。 

              P.F.ドラッカー 『現代の経営[上]』 p47


 いまでは企業以外の組織もマーケティングの考え方を取り入れるようになってきましたが、このとき(1954年)ドラッカーは、マーケティングが欠落した組織は企業ではない、とまで言い切っています。  

 
 マーケティングは販売よりもはるかに大きな活動である。それは専門化されるべき活動ではなく、全事業に関わる活動である。まさにマーケティングは、事業の最終成果、すなわち顧客の観点から見た全事業である。したがって、マーケティングに対する関心と責任は、企業の全領域に浸透させることが不可欠である。

              P.F.ドラッカー 『現代の経営[上]』 p49


 私の考えるマーケティングは、大学の授業で教わるような広告戦略や市場調査などの狭義のマーケティングではなく、ドラッカーのマーケティングです。
 それはまさしく「顧客の観点から見た全事業」であります。お客さまにどのようになって頂きたいか?ということであり、お客さまの求めている状態をつくることです。当社では「状態目標」という呼び方をすることもあります。マーケティングの目標は当社において最も重要な目標であります。
 私は独自のマーケティングの目標を立て、その達成をすることで、お客さまのお役に立ちたいと考えております。

 いつもご利用ありがとうございます。今月もどうぞよろしくお願いいたします。

  


 参考文献:
 『現代の経営[上]』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | ささやタイムズ記事

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