残暑お見舞い申し上げます。みなさまいかがお過ごしでございましょうか。
日頃は大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
このところ、日本を代表するような企業が次々と倒れ、外資系企業に安く買われていく姿を目にして、とても悲しい気持ちになっております。日本の経営はどうなっているのか?経営者は正しかったのだろうか?慢心はなかったか?と我が事のように反省をしております。
ドラッカーは危機について次のように述べています。
幸か不幸か、いかなる組織にも危機はくる。必ずくる。その時がリーダーに頼る時である。リーダーにとって最も重要な仕事は、危機の到来を予期することである。回避するためでなく備えるためである。危機がくるまで待つことは責任の放棄である。暴風雨を予期し、先手を打たなければならない。それがイノベーションである。倦むことのない刷新である。
『非営利組織の経営』 p9より引用
危機になってからリーダーが出てくるのでは遅いのです。変化を読み先手を打っておかなくてはなりません。そのことをドラッカーはイノベーションと呼んだのですね。
万事がうまくいかなくなるきっかけは、失敗したときではなく、成功しているときである。失敗したときには、誰もが働かなければならないことを承知している。ところが、成功しているときには、自己陶酔がやってくる。手持ちの資源が無駄遣いされる。
『非営利組織の経営』 p10より引用
うまくいっているいまが一番危ない、と認識すべきです。「勝って兜の緒を締めよ」ですね。
当社も、なんとかやっていけているいま、お客さまのお声をよくお聞きし、仕事を改善して成果につなげていかなくてはならない、と考えております。
いつもご利用ありがとうございます。今月もよろしくお願いいたします。
参考文献:
『非営利組織の経営』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)

Hitoshi Yonezu at 10:00
| ささやタイムズ記事