第59回 ビジネス読書会

2015年11月17日

 気持ちのよい朝でした。

 今朝は第59回ビジネス読書会を開催しました。遠くは松本から、合計12名の方にご参加いただきました。 
 
 6時30分より朝食です。メニューは、ベーコン、スクランブルエッグ、ソーセージ、ブロッコリー、サラダ、パン、フルーツ、バター、ジャム、OJ、ミルク、コーヒーでした。7時より読書会の開始です。

 課題図書は私が選びました。高田好胤著『心 いかに生きたらいいか』(徳間書店)です。

 以下のような感想が出されました。私のメモを掲げておきます。

 高田好胤さんの体験の書だった。自己啓発書よりくだけだ本だった。
 p137 昔の親子関係のことが書いてある。父親が一番という考え方。今だったら女性蔑視と言われてしまいそう。
 p77 禅定と智恵 分かりずらい部分だった。
 
 p77 つとめたらぬはつとめなりけり
 p131 子供の前で先生の批判をすることは最もいけないことです。
 掲示板にある仏像写真を拝んでいる小さな生徒を見て感心した。・・・小さいころからおじいさんおばあさんに拝むことを教えられていた子だった。

 読書会、今回で最後ということで本当に残念です。
 修学旅行で薬師寺に行ったことがある。そのとき一番前の席でお坊さんからお話を聞いたことを覚えている。内容は忘れたがひかれるものがあった。
 この本を読んで久々に聞く道徳の授業のような感じがした。子供のころよく聞いたことのある話だった。
 p18 見えざるものへの努力 物質的な豊かさというものが、精神的貧困の上に成り立っているのだとしたら無意味です。
 p103 愛は辛抱である。子供は後ろ姿で教える。

 この読書会に3年前の11月から出席しています。この本に出会ったのは二回目。親の読んでいた本だった。
 般若心経 空の話 
 最大の努力で最小の効果 一般的には最小限の努力で最大の効果を目指してしまう。
 なすべきことをやりながら未来につながっている。

 根底にあるところを教えて頂けるような本だった。父の葬式を通じて初めて仏教に接した。大人になってから仏壇に手を合わせるようになった。
 布施の心
 何度も読み返したい本だ。
 昔の建築物と今の建築物の違い。昔のことに学ぼうとしている建築家は多い。
 昔の宮大工の技術が残っていない。・・・昔の技術が明文化されていないという事もある。

 心にしみた本だなあ、と感じた。
 p67 明治天皇のおうた・・・すべての人の価値を受け入れる。
 愛とは相手を許すことだ・・・許せなかったときに愛は終わる。
 p134 お父さんとは寝てあげる。お母さんには寝てください。
 p143 年寄りのこと お年寄りから子供がいろいろなことを教わる。

 高田好胤さんが受けたいろいろな体験を通じた宗教家としての信念を感じた。
 話しかけている感じの文章の良かった。
 p33 石屋の仕事
 p80 布施の心 捨身施 ウサギが食べられてしまう。
 p101 後ろ姿で教える。働く社長の後ろ姿を見せることが一番の教育だ。
 たまたま新幹線から富士山を見ながらこの本を読んだ。

 高田さんが亡くなってから金堂が完成した。
 製造業は効率効率という事を求められる。最小限のインプットで最大限のアウトプットを求めている。働く一人一人が心を入れるところは忘れないようにしたい。
 背中を見せる人の能力が落ちて来ているのではないかと思う。
 心に響くお話をする人にプレゼン的な技術はない。

 非常に読みやすくてエッセイのようだった。しかし突っかかりながら読んだ。古いのにいまでも十分に伝わる。
 般若心経の意味を知らなかったので勉強してみたいと思った。
 最大限の努力で最小限の効果・・・意外だった。

 薬師寺で別のお坊さんから講話を聴いた覚えがある。
 見上げる富士山、見下げる富士山
 p84 自分の体をもって人のためにつくす。常に人とかかわることは大切だ。
 p90 お母さんは観音
 p110 ミルクで育った子と母乳で育った子の違い 栄養が足りなくても母乳で育てる大切さ

 いままでも同じような本を読んだことがある。
 高田さんは好き嫌いも激しいように感じた。日光東照宮については厳しい。
 何も教えていないのに自分の子供のしぐさが自分にそっくりだった。

 
 ある古塔は裏山に登ると上から見下ろすことができます。その姿がまるできのこのようで興味深くて、いつも得意になって登って見ていました。
 いつのころからか坂道の入り口に「塔は上からみるものではありません」という立て看板が掲げられるようになりました。

 敬うべきものを見上げる態度を忘れてはいけないのだ、と思います。 
 
 この本は前に知人から勧められて読んで、心に残ったので選書しました。
 昭和44年発行の本ですが、私の子供のころにあって今失われつつあることが書いてあって、少し懐かしい気持ちにもなります。私が子供の頃、おじいさん、おばあさんから教えて頂いたこととだいぶかぶっています。

 みなさんに最終回を惜しんで頂いて恐縮しています。
 5年前、読書会をやりたいと思いつき、同級生を無理やり誘って強引に開始しました。インターネット上で呼びかけると、初回から、まったくつながりのなかった方が応募してきてくださいました。うれしかったです。この5年間、読書を通じてたくさんの友人ができたことは大きな成果でした。ご参加してくださいましたみなさま方に感謝を申し上げます。
 読書会をやめることについては特別な理由があるわけではないですが、自分自身の力のなさを自覚しました。行動の整理をします。

 みなさまのますますのご多幸をお祈りいたします。ありがとうございます。 

  

 
 第59回ビジネス読書会 課題図書
 『心 いかに生きたらいいか』 高田好胤 (徳間書店) この本は現在古書でしか手に入らないようです。
 
  
いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
               原マサヒコ (扶桑社)
 8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
 9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
               岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
               金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
 11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
 12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
 平成26年
 1月 『成長から成熟へ さよなら経済大国』 天野祐吉 (集英社新書) 
 2月 大雪のため休会
 3月 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹 藤田晋 (講談社+α文庫)
 4月 ビブリオバトル
 5月 『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』 トニー・シェイ (ダイヤモンド社)
 6月 『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
 7月 『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
 8月 『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健 (ダイヤモンド社)
 9月 『ザ・ビジョン』 ケン・ブランチャード (ダイヤモンド社)
 10月 『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
 11月 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 岡野雅行(著) 青春出版社
 12月 ビブリオバトル
 平成27年
 1月 『願いがかなう8つの習慣』 佐藤綾子著(ダイヤモンド社)
 2月 『心配事の9割は起こらない』 枡野俊明著(三笠書房)
 3月 『実践版 孫子の兵法』 鈴木博毅著 (プレジデント社)
 4月 『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』 佐々木正悟著(中経の文庫)
 5月 『頭がよくなる思考術』 白取春彦 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 6月 『限界はあなたの頭の中にしかない』ジェイ・エイブラハム(PHP研究所)
 7月 『サムライフ』 長岡秀貴 (ポプラ社)
 8月 持ち寄り図書の紹介
 9月 『ザ・ラストマン』 川村隆 (角川書店)
 10月 『運を支配する』 桜井章一 藤田晋 (幻冬舎)
 11月 『心 いかに生きたらいいか』 高田好胤 (徳間書店)

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