第58回 ビジネス読書会

2015年10月29日

 夜明けが遅くなってきましたね。

 今朝は第58回ビジネス読書会を開催しました。遠くは松本から、合計11名の方にご参加いただきました。 
 
 6時30分より朝食です。メニューは、クリームシチュー、サラダ、パン、バター、ジャム、野菜ジュース、OJ、ミルク、コーヒーでした。7時より読書会の開始です。

 課題図書はTさんが選んでくださいました。桜井章一 藤田晋著『運を支配する』(幻冬舎新書)です。

 以下のような感想が出されました。私のメモを掲げておきます。

 読みづらい本だった。編集の問題では?と思った。
 桜井さんの抽象的な話のほうが印象に残る気がした。
 p27 潮目が変わる
 p167 川の流れについて
 p203 自然界から借りを作っている
 流れをとらえて自然に生きていくことが大切かなと思った。ビジネスというよりは生き方だと思った。

 この会に参加しなければ読まなかった本だった。
 藤田さんは頭のいい人だと思った。
 マージャンも運を気にするのだなと思った。運を変えられるという前提をもつ。
 
 藤田さんはこういう形の本のつくり方が好きなのかなと思った。

 マージャンで勝つのも実力が必要だ。4人全員が上がろうとしているので、同じ手を求めているとなかなかあがれない。結構科学的な要素がある。少なく負けて大きく勝つという戦略性が必要だ。昔話をするのは停滞の証拠だ。自分も昔話をしないようしたい。

 読書会は読んでこなくても参加してよいです。(読んでこなかった人に対するコメント)
 章ごとの脈絡はないので自分としては読みやすかった。どこからでも読めた。2時間くらいで読んだ。
 ポジティブすぎると失敗する。ビジネスを突き詰めた人になると分かるのだろう。
 逆境の時に、忍耐強くやるのと開き直るのとの違いはなにか。
 スランプになった時にどう行動するか。あせらないで基礎に戻ってコツコツ作り直してからやり直すのがよい。

 藤田さんは経営者の厳しい現実、桜井さんのほうは普遍的な話。
 p210 ミスはいったん受けとめて忘れる。
 p219 周りに合わせない勇気をもつ。
 人は頭よりも心を鍛えなくてはならない。なにかあったときにどう受け止めるか?で対処は変わってくる。

 桜井さんの話は直観的な話が多い。自分に都合よく読んで満足していたが、最後に満足したら終わりだ、と書いてあった。
 p76 この世に「答え」はない。
 p96 絶対はない。
 p190 何とかなる。
 p133 努力にこだわると成長は止まる。
 
 大学時代は勉強よりもマージャンばかりしていた。当時から桜井章一さんはマージャン雑誌を通じて有名だった。
 調子がいいときは油断してはいけない。調子が悪いときは勝負をなげてはいけない。

 桜井さん 社会に対しての依存心がない。職人肌、合理的、個人主義。
 藤田さん 粘り強い、マイペースな自信家。
 マージャンは不平等からのスタートで、状況判断力、忍耐力が必要。
 ビギナーズラックについて。
 p20 シンプル 運がその人を選ぶ。私に必要な本がやってきたと感じた。
 p35 自滅 耐えることは大事だと思った。
 p40 危機的状況にあるときに100%力を発揮できる。
 p93 勝ち続ける極意 二の矢、三の矢を放っていくこと。

 幻冬舎の見城さんと藤田さんが好き。
 藤田さんが見かけと違って、書いていることは真面目。
 あんまりスラスラ読めなかった。
 悪い手、不利な手でどうやって勝つか?
 自分が選んでいるのではなくて、選ばされている気がしている。多くの人が自然の流れで選ばされるようになっていることを経験している。
 p73 ゾーンに入る。そうなってくると、体感してその中に自分がたたずんでいる感じがするようだ。

 
 この本は、桜井章一さんと藤田晋さんが書簡をやり取りするかのごとく一節ごと交互に書いているものですが、読み手によって、桜井派、藤田派の双方があったように思います。桜井派のほうが多勢だったように思いますが、私は藤田派でした。

 マージャンのプロにしてもITの社長にしても、なんとなく定まらない印象がありましたが、実はどちらも真面目な方で足元がしっかりしています。

 すがすがしい朝です。みなさまもよい一日をお過ごしください。ありがとうございます。 

  

 
 第58回ビジネス読書会 10月29日木曜日午前6:30~8:00
 課題図書:『運を支配する』 桜井章一 藤田晋 (幻冬舎新書)
 

 第59回ビジネス読書会(最終回)は11月17日火曜日午前6時30分から8時まで、場所はささやで行ないます。課題図書は『心 いかに生きたらいいか』 高田好胤 (徳間書店)です。この本は現在古書でしか手に入らないようです。
 
  
いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
               原マサヒコ (扶桑社)
 8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
 9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
               岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
               金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
 11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
 12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
 平成26年
 1月 『成長から成熟へ さよなら経済大国』 天野祐吉 (集英社新書) 
 2月 大雪のため休会
 3月 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹 藤田晋 (講談社+α文庫)
 4月 ビブリオバトル
 5月 『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』 トニー・シェイ (ダイヤモンド社)
 6月 『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
 7月 『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
 8月 『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健 (ダイヤモンド社)
 9月 『ザ・ビジョン』 ケン・ブランチャード (ダイヤモンド社)
 10月 『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
 11月 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 岡野雅行(著) 青春出版社
 12月 ビブリオバトル
 平成27年
 1月 『願いがかなう8つの習慣』 佐藤綾子著(ダイヤモンド社)
 2月 『心配事の9割は起こらない』 枡野俊明著(三笠書房)
 3月 『実践版 孫子の兵法』 鈴木博毅著 (プレジデント社)
 4月 『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』 佐々木正悟著(中経の文庫)
 5月 『頭がよくなる思考術』 白取春彦 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 6月 『限界はあなたの頭の中にしかない』ジェイ・エイブラハム(PHP研究所)
 7月 『サムライフ』 長岡秀貴 (ポプラ社)
 8月 持ち寄り図書の紹介
 9月 『ザ・ラストマン』 川村隆 (角川書店)
 10月 『運を支配する』 桜井章一 藤田晋 (幻冬舎)
 11月 『心 いかに生きたらいいか』 高田好胤 (徳間書店)

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

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