第57回 ビジネス読書会

2015年09月15日

 朝晩は少し寒さを感じるくらいになりました。

 今朝は第57回ビジネス読書会を開催しました。遠くは松本から、合計8名の方にご参加いただきました。 
 
 6時30分より朝食です。メニューは、塩鮭、かまぼこ、大根おろし、焼き海苔、煮物、漬物、ご飯、きのこの味噌汁、OJ、ミルク、コーヒーでした。7時より読書会の開始です。

 課題図書はOさんが選んでくださいました。川村隆著『ザ・ラストマン』(角川書店)です。

 以下のような感想が出されました。私のメモを掲げておきます。

 最後は自分しかいないと覚悟して仕事をする。
 p138 修羅場体験が人を成長させる。
 いまは電器屋さんへ行ってもほしいものがない。ときめくものがなくなった。日本では家電事業は期待できないものなのだと感じている。
 
 日立のプラズマテレビがうちにある。画像はいいが液晶に比べてかなり重い。
 叱った時にはあとでしっかりフォローする。
 p130 「したいと思います」ではなく「します」と言い切る。
 p135 PDが弱い日本人と書いてあるが、実感としてはCAのほうが弱いと感じている。
 p138 修羅場体験が人を成長させる。仕事は人任せではなく自分で必ずチェックをする。
 健康は最も大切だ。 松下幸之助の言葉 一日休養、一日教養を思い出した。
 日本人の船長は最後まで逃げなかった。

 日立につとめる友人にはやめた人は今までいない。
 p118 戦術は変えても戦略は変えない。
 p135 PDCAについて、CAは日本人はうまい。PDは最初になにをするかというこころ。何を企画するかというところは弱いかもしれない。
 p141 能力を鍛えてからマインドを鍛えていくという順番。最近の若者は能力を身につけるところが弱いかもしれない。
 p138 修羅場体験 いい修羅場と悪い修羅場があるのではないか。

 自分の家の家電はほとんど日立だった。丈夫で使いいいイメージだった。
 川村さんは純粋に日立ぽい人ではないのではないかと思った。 
 p134 草枕の引用 「智に働ければ角が立つ。情に掉させば流される」
 智や情や意地をバランスよくもてばいい。
 情を理解しつつ、理を取ることができる人間。
 当たり前のことをやり抜いてみる。
 楽観的になる。
 p64 問題点を見抜く「カメラの目」
 p70 会議で結論をだすには、時間を区切る、情報不足でも必ず決める。
 p126 メッセ―ジを伝える。自分のハートをいかに伝えられるかが大事。
 p187 目標に近づくために今何すべきかを逆算して考える。
 
 冷蔵庫と洗濯機は日立を使っている。
 撤退に抵抗する人たちにどうやって説得していくかは大事だ。
 成長産業には近づいて、成熟産業は遠ざける。プロダクトポートフォリオの実践をしている。
 当たり前を当たり前に実行する。
 部下が51点で話をしてきたとき、受け入れたほうがいい。
 後進を育てる。
 何かあった時には自分も責任をとるぞという決意をした。

 日立の家電販売店を経営する人を知っている。キドカラーテレビの思い出がある。
 p1 それぞれの役割を全うし責任をもつ。
 役割をこえて口を出す人もいる。役割をしっかり決めることが大事。
 p19 緊急事態にマニュアルに頼ってしまう。
 p69 15分で結論を出す。自社では事前準備がなくてその場で一から始める会議が多い。
 p160 51点を受け入れる度量が重要だ。自分では70点を求めてしまう。
 p160 部下の指導に持ち時間の2割を割け。大変大きな時間だと思う。
 p163 専門知識だけで上司になっていく人が多い。マネジメントの知識が必要だと感じている。

 武田鉄矢のラジオ番組でこの本のことを知った。感動する本かと思ったが、淡々と書いてあった。川村さんはカリスマではなく、やるべきことをこなして日立を復活させた人だ。「ハゲタカ2」にも川村さんのことが書いてあるそうだ。
 競争の必要性を説いている。人を蹴落とすのではなく、目標を達成することだ。
 君子は豹変す。
 正しい人を育てる。
 大企業は社会に還元するために儲かる商売をする。

 
 大企業の話だろう・・・・・・と思って読み始めましたが、そんなことはありませんでした。当然ですが、川村さんに比べて私には足りないところがたくさんありました。気づかされることの多い本です。私もあと12年で還暦です。自分ができていないところは厳しく律していかなくてはならないと思います。
  
 今朝は空気の冷たさが気持ちいいです。みなさまもよい一日をお過ごしください。ありがとうございます。 

  

 
 第57回ビジネス読書会課題図書
 『ザ・ラストマン』 川村隆 (角川書店)
 

 第58回ビジネス読書会 10月29日木曜日午前6:30~8:00
 課題図書:『運を支配する』 桜井章一 藤田晋 (幻冬舎新書)
 

 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
               原マサヒコ (扶桑社)
 8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
 9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
               岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
               金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
 11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
 12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
 平成26年
 1月 『成長から成熟へ さよなら経済大国』 天野祐吉 (集英社新書) 
 2月 大雪のため休会
 3月 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹 藤田晋 (講談社+α文庫)
 4月 ビブリオバトル
 5月 『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』 トニー・シェイ (ダイヤモンド社)
 6月 『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
 7月 『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
 8月 『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健 (ダイヤモンド社)
 9月 『ザ・ビジョン』 ケン・ブランチャード (ダイヤモンド社)
 10月 『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
 11月 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 岡野雅行(著) 青春出版社
 12月 ビブリオバトル
 平成27年
 1月 『願いがかなう8つの習慣』 佐藤綾子著(ダイヤモンド社)
 2月 『心配事の9割は起こらない』 枡野俊明著(三笠書房)
 3月 『実践版 孫子の兵法』 鈴木博毅著 (プレジデント社)
 4月 『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』 佐々木正悟著(中経の文庫)
 5月 『頭がよくなる思考術』 白取春彦 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 6月 『限界はあなたの頭の中にしかない』ジェイ・エイブラハム(PHP研究所)
 7月 『サムライフ』 長岡秀貴 (ポプラ社)
 8月 持ち寄り図書の紹介
 9月 『ザ・ラストマン』 川村隆 (角川書店)
 10月 『運を支配する』 桜井章一 藤田晋 (幻冬舎)

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

お知らせ
Hitoshi Yonezu
P.F.ドラッカーを読む読書ブログです。
 
ささや
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8