P.F.ドラッカーの『マネジメント(中)』より引用いたします。
マネジメントをマネジメントたらしめるものは、全体の成果への責任であって、他の者の仕事への責任ではない。それは自らの仕事への責任である。マネジメントにはマネジメントに特有の仕事がある。しかもマネジメントの人間をマネジメントするには、独特の方法がある。自己目標管理すなわち目標と自己規律によるマネジメントである。
『マネジメント(中)』 p15より引用
いまやマネジメントという言葉はごく普通に使われています。
一般的な解釈として、マネジメントといえば「部下を管理」することだと思われているのではないでしょうか。
ドラッカーは「マネジメントは全体の成果への責任であって、他の者の仕事への責任ではない」と述べています。
「部下を管理」するというのは、古い上司の姿です。
工場やお店で、部下がサボっていないか、手を抜いていないか、を見ているのが「部下の管理」です。
現代の企業においては、仕事はそんなに単純ではなくなりました。部下が何をしているかさえ、分からない場合があるのです。
あらゆる業種のあらゆる職種が知識労働になってきているからです。
知識労働におけるマネジメントは、誰かを管理しようとするのではなく、全体の仕事の成果に目を向けるべきなのです。
参考文献:
『マネジメント 課題、責任、実践(中)』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)

Hitoshi Yonezu at 10:00
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