ドラッカーの『明日を支配するもの』第6章「自らをマネジメントする」には、仕事や学びについて、いろいろな類型が紹介されています。
読む人間か、聞く人間か?
メモを取るか、取らないか?
人と組むか、一人でやるか?
意思決定者か、補佐役か?
・・・・・・などです。
私なら、読む人間、メモは取る、一人でやる、意思決定をする、のほうが近いと思います。
人はそれぞれ得意な方法をもっているということです。
自分に合わない方法をとっていると、うまくいかなくなることがあるといいます。
『明日を支配するもの』第6章「自らをマネジメントする」より引用します。
これらのことから出てくる結論は一つである。自らを変えようとしてはならない。うまくいくわけがない。それよりも、自らの仕事の仕方を向上させていくべきである。不得意な仕方で仕事をしようとしてはならない。
P.F.ドラッカー 『明日を支配するもの』 p207より引用
世の中には仕事術のハウツー本があふれていますから、新しい方法、かっこいい方法はすぐに真似することができます。
手帳のつけ方などは人によってかなり違いがあって、自分のスタイルを象徴するものではないでしょうか?
大きい手帳、小さい手帳、縦型、横型、一覧型、電子機器を使う方、見た目のセンス重視の方、10センチくらいに厚く膨らんでいる方など、いろいろな手帳があります。
自分の手帳を公開して自慢する有名人の方もいましたね・・・・・・
しかし、根本的に自分に合っている方法でないと、長続きしませんし、もしかしたら失敗の原因になってしまうかもしれません。
かつて手帳に関する書籍を集中的に読んでいたことがあり、いくつもの方法を試してきました。いまは、誰かのやり方というよりも、自分の考えにあったものを毎年選んでいます。
どんなに評判がいい方法でも、自分にあっていなければ、成果はあがらないということです。

参考文献:
『明日を支配するもの』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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