ドラッカーの『経営者の条件』の第7章「成果をあげる意思決定とは」を読んでいます。
前回は最終的に意思決定をする際には勇気が必要だという部分をご紹介しました。
勇気を出して意思決定した後についてです。
ここで絶対にしてはならないことがある。もう一度調べようとの声に負けることである。それは臆病者の手である。臆病者は勇者が一度死ぬところを一〇〇〇回死ぬ。
P.F.ドラッカー『経営者の条件』p208より引用
一度決めたら迷うな、ということです。
ところが、その後にこんな指摘があります。
しかしほんの一瞬であっても、理由はわからずとも、心配や不安や気がかりがあるならば、しばらく決定を待つべきである。
P.F.ドラッカー『経営者の条件』p208より引用
いつまで待てばよいのでしょうか。
とはいっても、決定を延ばしすぎてはならない。数日せいぜい数週間までである。それまでに神霊が話しかけてこなければ、好き嫌いにかかわらず精力的かつ迅速に決定をしなければならない。
P.F.ドラッカー『経営者の条件』p209より引用
われわれが迷う姿がうまく説明されています。ドラッカーは人間をよく見ていますね。
「神霊」が出てきました・・・・・・
結局、最後の最後は、神のみぞ知る、なんですね・・・・・

参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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