昨日は第42回ビジネス読書会を開催しました。9名の方にご参加いただきました。
楽しい朝食を頂いたあと、読書会の開始です。
課題図書はKさんの選んでくださった河合隼雄著『こころの処方箋』です。
以下のような感想が出されました。私のメモ書きです。
悩んでいることにアドバイスする本。繰り返し読んでみたい本だ。
人の心なんて分かるはずがない。自分の心も分からない。分からない前提で考えるのがいいと思う。
p21 物事は努力によって解決しない。でも努力しかやることはない。
p114 灯を消すとものがよく見える。
p126 同じ曲でも演奏者で値段が違う。
理解のある親をもつ子供はたまらない。親は壁として大切だ。
自分のことを思い出してにやにやしながら読んだ。荒れている頃の自分を思い出して楽しみながら読めた。
p24 絵に描いた餅
p82 男女は理解し合うことは難しい。協力と理解はちがうものだ。理解は命がけで続けていくこと
p106 善は微に入り細にわたって行わねばならない。最後までやりとおすことが大切だ。
p110 耐えるだけが精神力ではない。
20年前に発行された本で41刷にもなっていることに驚いた。
最近心理学の本が売れているそうだ。うつに悩む人も増えていると聞いている。
p232 知識は持っているが常識のない人が増えている。
江戸時代の日本は階級が決まっていた。与えられた仕事をしていればよかった。階級がなくなって自由になった。その扱い方がよく分からない。いまの日本人はどうしたらいいのか分からない。
p61 笑いは「開く」ということに通じる。柔道でも柔らかく組むと技がかけやすいしかけられやすい。
p64 思い切って好きなことをはじめてみると案外やりくりがつくものだ。
p205 心配も後から考えると楽しみだと思えることがある。
100%正しい忠告はありえない。
結婚して20年になるが男女理解し合うのは難しい。夫婦げんかをしてもお互いにひくことができるようになった。
どっぷりつかることがあれば離れられる。
p182 モノが豊かになると子育てが難しくなる。
いまの子供は大変な状況に直面すると逃げたがる。
妻にも読ませたい。
読みずらいと思って読み始めたら読みやすいと思ったが、実は読みずらかった。
ものごとは努力によって解決しない。(クリシュナムルチの言葉)
しかし自分には努力くらいしかすることがない。
AKBのリーダーの高橋さんの言葉 努力は必ず報われる。さんまの批判:好きだからやっている、でいいのではないか。
いろいろなとらえ方がある。柔軟に考えたほうがいいかなと思った。
p170 危機の際には生地がでてくる。
自分の欠点と思っていることが自分を助けてくれている、ということを感じる。
p54 100点以外はダメなときがある。勝負時を捕えるアンテナを磨いていなくてはいけないのではないかと思った。勝負時を逃さないようにしたい。
深いことが書いてある。
人の心など分かるはずがない。常識と思っていることが実はそうではない。
決めつけていたところを直さなくてはいけないと思った。
p78 説教の効果はその長さと反比例する。
心のエネルギー 仕事でもプライベートでも心のエネルギーが大事だ。
最初は20歳代のころに読んだ。河合先生はカウンセリングの世界では大変有名な方。
うつは最近、短期間で直すことが多くなっているが、それでは根本的に解決されず、再発してしまう。最近は河合先生の考え方に注目が集まっている。
エッセイなので論理的かといえばそうでない部分もありますが、カウンセリングの大家だけあって、どの読み手にとっても思い当たるようなことが書いてあったようです。自分や自分の家族と重ね合わせて読んだ方が多かったです。
ありがとうございます。

第42回ビジネス読書会課題図書:
『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
次回(第43回)は7月29日火曜日6時30分より開催します。初めての方もお気軽にご参加くださいね。
第43回ビジネス読書会課題図書:
『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
いままでの課題図書
平成23年
1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
平成24年
1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
3月 『希望のしくみ』 養老 孟司 アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋)
10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
平成25年
1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
田村耕太郎 (マガジンハウス)
2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
原マサヒコ (扶桑社)
8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
平成26年
1月 『成長から成熟へ さよなら経済大国』 天野祐吉 (集英社新書)
2月 大雪のため休会
3月 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹 藤田晋 (講談社+α文庫)
4月 ビブリオバトル
5月 『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』 トニー・シェイ (ダイヤモンド社)
6月 『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
7月 『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 読書会