自らの強みを知る

2014年05月02日

 ドラッカーの『明日を支配するもの』より引用いたします。

 わずか数十年前までは、ほとんどの人にとって、自らの強みを知っても意味がなかった。生まれながらにして、仕事も職業も決まっていた。農民の子は農民となり、耕作ができなければ落伍するだけだった。職人の子は職人になるしかなかった。
 ところが今日では、選択の自由がある。したがって、自らが属するところがどこであるかを知るために、自らの強みを知ることが必要になっている。

      P.F.ドラッカー 『明日を支配するもの』 p194より引用


 かつては、農民の子は農民に、職人の子は職人になるしかない世界でした。

 そのような世界においては、与えられた仕事に向いていなかったとしたら、出来ない子として、落伍するしかなかったのです。

 強みも弱みも関係ありません。親に決められたことをするしかありませんでした。

 いまの世の中においては職業選択の自由があります。

 親がどんな職業をしていようとも、自由に職業を選ぶことができます。どの地域のどんな会社に入ることも可能です。もちろん、お医者さんになっても、大工さんになってもいいのです。

 組織に所属するのであれば、組織が成果をあげるために、個人は組織に対して貢献をすべき必要があります。

 自分の強みを使って貢献するのです。

 そのために、自分の強みを知ることが求められます。

 いかなる組織においても軍隊式に指揮命令で動かすことはますます難しくなってきています。

 指示命令で動くのではないということは、自ら動かねばならないということです。

 個人が強みを発揮する余地が増えているということです。

 組織に所属する個人は、組織の成果に対して、自らの強みを発揮していかねばなりません。
 
  


 参考文献:
 『明日を支配するもの』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

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