『ど真剣に生きる』を読んで

2013年11月20日

 稲盛和夫さんのご著書『ど真剣に生きる』を拝読いたしました。

 この本は、NHK教育テレビにて2006年6月に放送された「NHK知るを楽しむ 人生の歩き方~稲盛和夫 ど真剣に生きる」をもとに再構成した本です。各章は番組のテキストを、章末のインタビュー採録は番組でのインタビューをまとめたものだそうです。

 稲盛さんは、私にとっては人生の支えです。

 お会いしたことはありませんし、盛和塾にも入っておりませんが、困ったときにはいつも稲盛さんの本を読み返してきました。

 相談する人がいなかった30代のころは、稲盛さんの本が頼りでした。大きな問題があったとき、心細いとき、私には稲盛さんの本を読むしかなかったです。(いまでは相談する人が身近にたくさんいます。)

 この本でも、いつもながらの力強い稲盛節を読むことができます。

 図らずも、多くの部下を率い、集団の運命を預かる身になってからは、リーダーは根気強く仕事や人生の意義を語り、それを全員で共有することが大切だと気づきました。また、そのためには、仲間に説き続けなければならないこと、またそうすることで、心が一つに結ばれた最も強い集団になるということを知りました。

                 『ど真剣に生きる』 p78より引用


 昨今はやりの「会社は誰のものか」という問いを受ければ、私は躊躇なく「全従業員の物心両面の幸福のためにある」と答えるでしょう。そして、「お客様、取引業者さん、地域の方々をはじめ、企業をとりまくすべての人々のために存在している」と続けるに違いありません。
 
                 『ど真剣に生きる』 p107より引用


 才能とは、集団を幸福へ導くために天がリーダーに与えてくれた資質だと考えるべきです。あなたでなければならない必然性はなく、他の人でもいいはずなのです。ならば、才能を授かった者は、それを世のため人のために使うべきであって、自分のためだけに使ってはならないはずです。
 集団のリーダーになろうという人は、自分を大事にしてはいけないのです。自分を脇に置いて、集団のことを最優先で考えられるような人でなければ、決して経営者にはなってはいけないのです。

                 『ど真剣に生きる』 p109より引用


 どのご著書を拝読しても、同じような話が出てくるのですが、何度でも読んでしまいます。
 
 「またこの話だな・・・」と思いながらも、真剣に読んでいる自分がいます。

 稲盛さんには本当に感謝しています。(御礼としてせめてJALに乗ります。)

 みなさまもどうぞご参考になさってください。

  




 参考文献:『ど真剣に生きる』 稲盛和夫 (NHK出版生活人新書)
 

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