『社員が会社のために動きたくなる51のこと』を読んで

2013年10月30日

 吉田和彦さんのご著書『社員が会社のために動きたくなる51のこと』を拝読いたしました。

 吉田さんは埼玉県生まれ、日本大学生産工学部卒業後、大手文具メーカーに入社し、画材開発室で新製品開発を担当され、出願した特許は約20件に上るそうです。1992年に恒信印刷株式会社に入社、現在同社及びコーシン出版の代表取締役社長を務めておられます。
 
 吉田さんのご著書『"ヒトがいない、カネがない、仕事がない" 社長、ネットがありますよ!』は以前このブログでご紹介したことがあります。

 参考ブログ:社長のブログ
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e303738.html

 今回ご紹介する本は、吉田さんの経験から、小さな会社で自ら考え、動き、成果をあげる社員の作り方を伝授してくれるものです。

 書いてある内容はおおむね私が日頃から心がけていることでした。 

 吉田さんは、社員に仕事を任せ、社長がいなくても問題のない状態をつくることを進めています。

 例えば、社内でトラブルがあったとします。
 トラブルを解決するために社員が話し合っているとき、社長がすぐに口を挟んではいけません。
 存在を消し、社員が解決策を報告してくるのを待ちます。
 最初から口出ししてしまうと、社員が自分で考えなくなり、社長がいないと何も解決できなくなるからです。
  
         『社員が会社のために動きたくなる51のこと』 p61より引用


 社長はすべてを指示しないことです。
 そうすれば、社員は会社のために責任感を持ち、工夫してくれます。
 「指示は概要だけ」を心がけ、社員を動かしていきましょう。
  
         『社員が会社のために動きたくなる51のこと』 p78より引用


 私は心配性なので、不明な点があるとどうしても自分で直接確認してみたい衝動にかられます。自分が動いて何とかしようとしてしまいます。

 ただ、企業という組織で考えた場合、それだけが解決策ではありません。

 最近もある先生から「何か問題が起こったときには、社員に解決させないと社員が伸びない」と注意されました。

 確かに、自分に自信がついてきたのは、いままで経営上のいろいろな問題を自分で解決してきたからでした。

 この問題をその社員に解決させるのは難しそうだな・・・・・・と思ってしまうことがあります。解決の道筋は大変だろう、とその苦労を申し訳なく感じていることもあります。辛いことは自分が被ればいいという純粋な気持ちです。

 ある程度の経験をもつ社員ならばまずはやらせてみることが大切なのだと思います。

 私は他の会社の社長がどんな経営をされているのか興味がありますので、自分の経営と比較しながら読んでいます。

 みなさまもご参考になさってください。

  


 参考文献:『社員が会社のために動きたくなる51のこと』 吉田和彦 (あさ出版)
  

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