成長はあくまで結果である

2013年10月25日

 南場智子さんの『不格好経営 チームDeNAの挑戦』より引用いたします。
 
 自分の「成長」への意識はしかし、ほどほどのほうがよいと考える。学生が自分の成長を重要なポイントとして就職先を選ぶことはうなずけるが、入社してからも「成長」オタクのように成長、成長と言う人は少し変だ。成長はあくまで結果である。給料をとりながらプロとして職場についた以上、自分の成長に意識を集中するのではなく、仕事と向き合ってほしい。それが社会人の責任だ。


             『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 p216より引用


 最近は大学、専門学校、通信教育など社会人が学べる手段がいくらでもあるので、社会人になっても学び続ける若者は多いようです。
 
 学ぶことは素晴らしいことですが、学ぶことに没入してしまって、行き先を見失ってしまうこともあるようです。

 趣味として学ぶならばよいのですが、ビジネスパーソンが仕事のために学ぶならば、学ぶことを目的にしてしまっては本末転倒です。

 南場さんが述べているように、仕事を通じて結果として自分が成長できた、というのが道筋でしょう。

 学びがあったこと、成長出来たことで止まるのではなく、人のためになること、役に立つことをするためにそれらを大いに利用したいのです。

 企業というのは社会に対して成果をあげながら、所属する個人も結果的に成長できるという意味で、社会にとっても個人にとっても有効なすばらしい機関です。

 自分だけの成長にこだわるよりも、社会のため、周りのために何ができるか?と成果を意識することが、よりよい学びにつながると思います。 

  


 参考文献:『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
 

 

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