第32回 ビジネス読書会

2013年08月27日

 今朝は第32回ビジネス読書会を開催しました。9名の方にご参加いただきました。 

 朝食のメニューは、鰆の塩焼き、きんぴらごぼう、肉豆腐、出し巻、ご飯、お味噌汁、お漬物、フルーツでした。

 課題図書は大久保寛司さんの『二十一世紀残る経営、消える経営』です。Sさんが選んでくださいました。

 以下のような感想が出されました。
 
 2001年の初版、その頃はバブル崩壊後だったが、仕事はくる時代だった。経済がいまのようになるとは想像できなかった。その時期に顧客中心の経営を唱えているのはすごい。
 p39 顧客第一主義と言いながら、実際は売上げ第一主義になっていた。
 p116 普段やっている仕事は誰に対してどんな価値を生んでいるのか
 p129 ヨット的経営 豪華客船では時代の波には乗れないだろう。いまこそヨット的経営ではないか。
 p160 説得と納得の違い
 社長が顧客重視を徹底すべきだ。その考えを会社に落とし込んでいく。
 いまの時代では顧客満足だけでは足らなくなった。プラス何を付け加えていくか。

 十年前の本だが、今読んでも新鮮だ。
 主権者が交替した・・・プロダクトアウトの考えから、お客様の満足することを提供する時代になった。
 p49 謙虚な心で素直な心でお客様の声を聴いてみる。
 p160 説得と納得の違い 全員が納得して行動する。

 顧客価値 根底に芯をもつ。会社の理念をもつ。チームのベクトルをもつ。ぶれない姿勢をもつ。
 人の話を聞く。現場に行って顔を合わせて話すのが大切だと思っている。納得してもらって理解につなげたい。
 資料は誰のために作るのか?きれいな資料は役に立たない。お客様のためではなく、上司を説得するための資料になってしまっている。そういう資料はいらないのではないか。

 社是、社訓をいえる人は社内でも少ない。
 p38-39 会社ではまずは売上げから入ってしまう。社会貢献が抜けているのではないかと思った。
 p44-45 あなたから買いたい。
 p75 営業会議を有効な場にしたい。
 p130-140 スピードと判断の軸
 p150 ルールや手続きは手段であって、目的ではない。マニュアルに使われている感がある。
 p160 途轍もない発想をする部下を大切にする。
 p219 生きた計画があること 前年比を基準にする計画ができてしまう。当社では前年比ダウンの計画は認められていない。

 時間は経っているが価値観は変わっていないと思った。
 著者の大久保さんが関わっている経営品質賞には興味がある。顧客本位、顧客価値という考えを経営のベースにすることを考えている。
 これを実際に経営に組み込むのはなかなか難しいのが現実だ。
 ある焼酎メーカーがこの10年で売り上げを倍にした事例がある。ここも社員全員で経営品質を浸透させた。

 p44 店員の応対がいい、笑顔がいい・・・・・なかなか真似がしにくい領域だ。
 p71 リーダーとはメンバーの仕事がうまくいくように支援する人のことだ。
 p80 聴く勇気、言わせる度量 懐が深い人だと思う。
 p170 人を伸ばすということは、一人一人の人間をどう見るか、という人間観そのものだ。 
 p200 顧客の生の声を聴くこと どうしたらいいか

 p64 経営理念・行動指針を日常に生かす 経営理念は社員にはなかなか分かってもらえない。自分の頭で考える組織をつくりたい。
 p65 ディーリングには価値がない。
 価値を生まない会議はやめたほうがいい。
 p201 「お客さま相談センター」を戦略部門に

 昔は、社員はねじ伏せる、社員の話は聞かないという考え方だった。お客さま第一主義はお題目だった。
 自分の会社は何を売っているのかと考えた。商品を売っているのではない。
 お客様に納得して買ってもらうのはやめようと思った。満足の段階ではなくてもはや感動の段階だ。
 リーダーには誰でもなれる。
 p114 市場が要求していることに対して、自分たちの技術なり設備なりを活用していこう。


 顧客価値を追求するということには全員が賛成でした。いま勤めている会社が売上げ第一主義になってしまっているという方も、顧客第一主義に変えていかねばならないという意識をもっておられます。

 次回は9月12日木曜日朝6時30分より開始します。課題図書は『もしドラ』です。

 初めての方のご参加もお待ちしております。毎回でなくても来られるときだけ参加するのも可能です。

 ありがとうございます。
 
  


 第32回ビジネス読書会 課題図書:
 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)

 
 
 第33回ビジネス読書会 課題図書:
 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 
    岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 



 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
               原マサヒコ (扶桑社)
 8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
 9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
               岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
               金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
 11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書会

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