優秀な人は集まらない

2013年08月05日

 ドラッカーの『経営者の条件』の終章「成果をあげる能力を修得せよ」より引用いたします。

 組織は優秀な人たちがいるから成果をあげるのではない。組織の水準や習慣や気風によって自己開発を動機づけるから、優秀な人たちをもつことになる。そして、そのような組織の水準や文化や気風は、一人ひとりの人が自ら成果をあげるエグゼクティブとなるべく、目的意識をもって体系的に、かつ焦点を絞って自己訓練に努めるからこそ生まれる。

          P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 終章 p223より引用


 いい人材がいないから・・・・・・中小企業の社長の常套句です。
 
 ドラッカーは、組織は優秀な人材を集めて成果をあげるのではない、といいます。

 まずは、そこに属する一人一人が目的をもって自己訓練に努めている、つまり『経営者の条件』を読んで、セルフマネジメントをしているという基礎があります。

 そういう人たちがいる組織だからよい気風が生まれ、新入社員や周りの人々にも自己開発を動機づけ、優秀な人たちが生まれてきます。

 その結果、組織は成果をあげるというわけです。

 学歴のよい優秀な人を探すのではなく「目的意識をもって体系的に焦点を絞って自己訓練に努められるような人」を探すべきなのです。 

 それはどういう人か?といえば、松下幸之助さんの言葉でいえば「素直」ですし、船井幸雄さんの言葉でいえば「素直、プラス思考、勉強好き」ということになるのではないかと思います。 

 さて、そのような原石が集まったら、ドラッカーの指摘のように、体系的に自己訓練をさせるのがよいですね。
 
 『経営者の条件』を読ませるのも一つです。読書は「早い、安い、うまい(役に立つ)」の三つの効果を兼ね備えています。

 私は毎月『経営者の条件』の読書会を開催しております。

  

 
 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 

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