『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』を読んで

2013年07月19日

 原マサヒコさんのご著書『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』を拝読いたしました。
 
 原さんは1975年神奈川県生まれ、第19代総理大臣、原敬の子孫にあたる方だそうです。高校卒業後、自動車整備士資格を取得、トヨタ自動車に入社され、ディーラーメカニックとして5000台以上の自動車整備を経験されました。1999年、23歳でトヨタ技能オリンピックで優勝し、最年少記録を樹立されました。現在はグループ企業でマーケティング責任者として従事されているとのことです。

 余談ですが、原敬といえば平民宰相として有名ですね。小学校何年生の頃だったか忘れましたが、偉人伝の読書感想の宿題があり、友達が絶対書かないものを選ぼうと思って、図書館で原敬の本を探し出して読んだのを覚えています。そのときには平民宰相の意味は分かりましたが、政策はほとんど理解できていなかったです。

 この本は7月25日の第31回ビジネス読書会の課題図書です。会員のSさんが選んでくださいました。題名だけ見ると、個人の仕事の仕方やセルフマネージメントに関する本かな、と思ってしまいますが、内容はトヨタ式カイゼンを教えてくれるものです。(題名と内容があっていない気がするのは私だけでしょうか・・・・・・)

 『もしドラ』よろしくストーリー仕立てになっているので、すらすらと読めます。私はカイゼンについてはあまりよく知らなかったので、カイゼンについて知るよいきっかけになりました。

 この本で紹介されているカイゼンのポイントは次の七つです。(まだ読んでいない方にはネタばれになってしまいます。)
 
 ① 5S
 ② 巧遅より拙速
 ③ 多能工
 ④ 動くのではない、働くのだ
 ⑤ モグラたたきをしてはいけない
 ⑥ 視える化
 ⑦ 非常識な目標を設定する


 この中で私は②と⑦の考え方が好きです。

 「巧遅より拙速」とは、時間をかけて巧みなものを完成させるよりも、まずはすぐに動いてみるということです。すぐやるだけ、といいますが、すぐやってくれることはすごいことだと思います。

 非常識な目標を設定することは、ものの見方を大きく変えます。
 売上高を10%アップするという目標でしたら「いまのやり方のまま量を増やして徹底的にやります」ということになってしまいますが、売り上げを10倍にするという目標になると、根本的に考え方を変えなくてはならないのです。
 どう変えるかを考えているなかで、まったく違う視点やいままで見えなかった部分が見えてくるのだろうと思います。

 みなさまもどうぞご参考になさってください。

  


 参考文献:『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
                   原マサヒコ著 (扶桑社)
 

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