三つの領域における成果

2013年06月24日

 ドラッカーの『経営者の条件』の第3章「どのような貢献ができるか」より引用いたします。

 なすべき貢献には、いくつかの種類がある。あらゆる組織が三つの領域における成果を必要とする。すなわち、直接の成果、価値への取り組み、人材の育成である。これらすべてにおいて成果をあげなければ、組織は腐り、やがて死ぬ。したがって、この三つの領域における貢献をあらゆる仕事に組み込んでおかなければならない。もちろんそれぞれの重要度は組織によって、さらには一人ひとりの人によって大きく異なる。
 

          P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第3章 p81より引用


 『経営者の条件』を読むようになってから、この「三つの成果」を私は常に意識するようになりました。

 直接の成果
 価値への取り組み
 人材の育成


 これらの成果をあげなければ「組織は腐り、やがて死ぬ」とまで述べているのです。ドラッカーらしい言い回しですが、それほどまでに重要だということです。

 二番目の「価値への取り組み」が少し分かりずらいですね。

 原書では次のような表記になっています。

 It needs direct results;building of values and their reaffirmation;and building and developing people for tomorrow.

         ”The Effective Executive” p55


 直訳すれば「価値の創造と再確認」となるでしょうか。

 ここは読書会でも意見の分かれるところです。理解できないという人も多いです。イノベーションのことを示すのだという方もおられます。

 読書会でこの場所が回ってくるたびに議論して、だんだん理解が深まっていきます。

  

 
 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 

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