断れない会食

2013年06月25日

 ドラッカーの『経営者の条件』の第2章「汝の時間を知れ」より引用いたします。

 ある大会社の社長は、社長就任後の二年間、クリスマスイブと元旦の夜以外は会食だったそうである。しかもほとんどが数時間かかる公式の会食だった。どれも断れないものだった。永年勤続の退職者のためのものであろうと、進出先の州の知事のためのものであろうと、社長としては出席しなければならなかった。社交は彼の仕事だった。
 彼は、それらの会食が会社のためにも自らの楽しみや自己開発にも、たいして役に立っていないことを自覚していた。それでも彼は、毎晩会食に出て愛想よく食事をしなければならなかった。
 

          P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第2章 p49より引用


 当たり前のことですが、時間は常に無くなるように出来ています。

 何もしなくても確実に一秒毎に無くなっていきますが、現代ではさらにそこにもっと早く無くなるように圧力がかかっているのです。
 
 地位が高くなれば、その地位がさらに時間を要求する、とドラッカーは述べています。

 公共団体の首長や大きな企業の社長が会食や会合をかけもちして、忙しく移動されている姿をよく見かけます。
  
 ある程度の地位の方であれば、社会からの要請がある限り出席をせざるを得ないということがあるでしょう。

 私の場合は、第三者からの要請ということはありませんが、仕事の関係で会食に参加することが多いです。

 お付き合いにはできる限りイエスとお答えし、参加したら楽しく過ごし、時間を無駄にしないようにしたいと思います。

  

 
 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 ”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
 

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