斎藤一人さんのご著書『変な人の書いた世の中のしくみ』を拝読いたしました。
一人さんの本はいままで何冊も読んでいますが、新しい本は楽しみです。この本は2012年10月に初版が発行されています。
普通の人は、過去は変えられるけど未来は変えられない、と言いますが、一人さんは過去は変えられるけど未来は変えられない、と言います。
なぜかっていうと、今日、不幸な人は明日も不幸なの。明後日もその次も不幸なの。だって不幸を探すから。それで、しあわせになるためにはどうするかっていうと、自分の過去を振り返って、「~だから不幸だった」を「~だからよかった」に変えるんです。「~があったからこそ、いまのしあわせがある」って。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p54より引用
いま自分に起こっていることの原因を、過去に起こったことに求めてしまうことがあります。過去は過去でもう仕方がないことなので、よい面を見るようにした方がいいですね。
先日、友人のお子さんに久しぶりに会ったら、反抗期なのでしょうか、2年くらい前に会ったときにはキラキラしていた笑顔が消えてしまって、つまらなそうな顔をしていました。大人になる過程では通らねばならない道なのですけどね。
つまらない顔をしていると、誰かが機嫌をとってくれる時期がありますよね。
それと同じで、人によっては笑顔でいるよりは怖い顔してたほうが得な時期があったりするんです。
ある人が小さいころに不機嫌な顔をしてると、母親が「どうしたの?」って機嫌を取ってくれてたとするよね。そうすると、それがいつの間にか癖になって、ブスッとした顔をしてると誰かが機嫌を取ってくれると思っちゃうの。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p73より引用
大人になっても、ブスッとした顔でしか挨拶ができない人がいますが、こういうことなのでしょうかね?
サッカーは邪魔が入るから面白い、と一人さんはいいます。キーパーも誰もいなかったらゲームにならないわけです。当たり前のことですけど、妙に納得できます。
自分がいくら正しいことをしていても、それに反対するような人は必ず出てきます。それは、その人たちがあなたの人生の盛り上げ役だからなんだよね。だから反対したりするような人に、「今日も私の人生を盛り上げてくれてるな」って思えばいいんです。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p145より引用
反対する人が現れたら、心の中で「盛り上げ役登場!」とニコっとすればいいですね。サッカーのゲームと思えば、邪魔する人がいても楽しくなります。
会社で働くということはどういうことか、一人さんの考え方です。
たとえば世間の人たちは「いい会社に入ったほうがいいよ」って言うんだけど、私に言わせれば、いい会社に行くよりも自分がいい社員になったほうが手っ取り早いからね。
そこで給料を二〇万もらうとすれば、会社は保険なんかで余分に何万か負担するから三〇万は儲けないといけない。さらにいい社員になるためには五〇万円分働かないといけません。
そうやって得をさせる社員になればいいんです。いい会社に行って、会社からもらって得しようとしてる社員が、結局はいちばん損をすることになるの。
『変な人の書いた世の中のしくみ』 p148より引用
ありがたい言葉です。
どんなときも前向きで明るくあるべきだと思います。
いつも元気を与えてくれる一人さんの本、みなさまもどうぞご参考になさってください。

参考文献:『変な人の書いた世の中のしくみ』 斎藤一人 (サンマーク出版)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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