ドラッカーの『経営者の条件』の第4章より引用します。
成果をあげるには、上司の強みを生かさなければならない。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p127より引用
部下は上司とはうるさいもの、目の上のたんこぶのようなものととらえがちですが、部下にとって上司は自分の成果をあげるための重要な機能なのです。
しかも上司の強みを生かすことは部下自身が成果をあげる鍵である。上司に認められ、活用されることによって、初めて自らの貢献に焦点を合わせることが可能となる。自ら信じることの実現が可能となる。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p128より引用
しかし、ゴマをすればいいというわけではありません。
もちろん、へつらいによって上司の強みを生かすことはできない。なすべきことから考え、それを上司にわかる形で提案しなければならない。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p128より引用
上司に成果をあげさせることは誰にもできる、とドラッカーは言います。
誰もが人については専門家になれる。本人よりもよくわかる。したがって、上司に成果をあげさせることはかなり簡単である。強みに焦点を合わせればよい。弱みが関係なくなるように、強みに焦点を合わせればよい。上司の強みに焦点を置くことほど、部下自身が成果をあげやすくなることはない。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p130より引用
このところずっと私には上司がいないので、上司についての部分は正直言ってあまりピンとこないのです。昔、上司がいたころだったらどうだろうな・・・・・・と考えています。
うちの従業員たちも、上司に無言で従うばかりでなく、上司の強みの活用を考えてほしいと思っています。

参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
参考ブログ:「上司に仕事をしやすくする」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1111605.html
Hitoshi Yonezu at 10:00
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