P.F.ドラッカーの『非営利組織の経営』より引用します。
お話しされたことの中で、重要なことをまとめさせてください。私にとっては、お話しされたことの中でも「もし私が明日辞めても、大きな変化はないと思います」という言葉がいちばん大事だと思います。これは組織を預かる者にとって最大の自慢です。それは、私の仕事、私のビジョン、私の組織を引き継ぐチームをつくりあげたということです。私の経験では、そういえることが物事を成し遂げる人の最大の証しです。
『非営利組織の経営』235pより引用
もし私が明日辞めても、大きな変化はないと思います・・・・・・
社長がこういう話をしたら、冗談に取られるのが普通ですね。
お酒の席だったら「あなたは普段全然仕事していないからな~」とからかわれるのがおちでしょう。
しかし、ドラッカーに言わせれば、この状態が物事を成し遂げた人の証しだといいます。
ここはあらためて考えてみる必要があります。
毎日業務に追われ続けるのがよい社長なのか、企業の仕組みをつくり業務は移譲してチェックポイントを見ているほうがよい社長なのか・・・・・・
全然仕事をしていないように見える社長は、そう見えるだけなのかもしれません。
本当はすごい人なのかもしれないのです。

参考文献:『非営利組織の経営』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
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