ジョン・C・マクスウェルの『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』より引用します。
彼の会社について質問すると、他の会社を買収する場合、真っ先にやることが二つあると話してくれた。一つ目は、客に対するサービスを改善するためにスタッフ全員を教育すること、二つ目は、トップをクビにすること。それを聞いた私はびっくり仰天した。
「トップをクビにするんですか。例外なしに?」
「その通り。例外はありません」
「まず本人と話してみて、リーダーとしての資質を確認したりはしないのですか」
「しません。もし、その人が優秀なリーダーであれば、組織が立ち行かなくなることなど、あり得ませんからね」
『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』p36より引用
耳が痛いですね・・・・・・
日本では、経営不振の会社が買収されたり、整理されたりしても、経営者はそのまま残してもらえる場合があります。民事再生法においては、代表取締役は引き続き業務を遂行することができます。
アメリカではこの話のように「トップはクビ」にしてしまうことが多いのではないでしょうか。
マクスウェルは「リーダーの限界が、組織の限界」と述べています。
トップが変わらない限り、組織は変わらない、と覚悟せねばなりません。
この会社は、私の器以上には決してならない・・・・・・そう思うと、会社に対する自分の責任をひしひしと感じます。

参考文献:『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』
ジョン・C・マクスウェル(著) 渡邉美樹(監訳) (三笠書房)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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