『孤独のグルメ』を読んで

2012年11月25日

 久住昌之さん原作、谷口ジローさん作画の漫画『孤独のグルメ』を拝読いたしました。

 この本は単行本と文庫本の累計で30万部を突破しているベストセラーだそうです。元本は1997年に発行されたもので、この本は文庫本として2000年2月に第一刷が出ており、私の手元にあるのは2012年10月発行の第44刷です。アマゾンの書評を見ても皆さんの評価は高いです。
 この10月から松重豊さんの主演で「孤独のグルメ Season2」として再びテレビドラマ化されたそうですから、ご存知の方も多いかと思います。

 私は漫画も読みませんし、テレビも見ないのですが、福岡空港のBLUE SKY 4番ゲートショップ(JAL系列のお土産物屋さん)でこの本を何気なく手にとったら、おもしろそうでしたので、つい買ってしまいました。一冊だけの単発で続き物になっていないところも好感がもてました。どうも漫画本を続けて読む気になりません。

 主人公は個人で輸入商を営む井之頭五郎。お酒は下戸で、甘いものが好き。孤高で自由な生き方を愛し、独身を通し、食事もいつも一人です。
 仕事の合間に寄った飲食店での食事の風景が一話になっています。グルメの自慢をするのでもなく、中年の男が黙っていろいろなことを考えながら、淡々と食事が進んでいきます。

 井之頭とは風貌は違いますが、私の食事の姿もこれに少し似ているかな、と思ったのも購入した理由の一つです。

 中年以上の男性にはこの漫画のおもしろさが理解できるのではないか、と思います。読書に疲れたときに読むのにちょうどよいですよ。

 ところで、福岡空港のBLUE SKY 4番ゲートショップは本の種類も多くなく、お土産物の隅に申し訳程度においてあるだけの書籍売り場ですが、選書に驚きました。

 例えば本棚にアランの『幸福論』や、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』が、表紙を向けて数冊ずつ積まれているのです。

 なぜここに?・・・・・・いったい、だれが選んでいるのでしょうか。

 選んでいる人は相当の読み手ですね。私はここで4冊も買ってしまいました・・・・・・


  


 参考文献:『孤独のグルメ』 久住昌之(原作) 谷口ジロー(作画)
 

 『幸福論』 アラン (岩波文庫)
 

 『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 (岩波書店)
 

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