跡を継ぐときは

2012年11月08日

 稲盛和夫さんの『新版・実践経営問答 こうして会社を強くする』154pより引用いたします。

 私は盛和塾において、以前から二代目、三代目の経営者方には特に厳しく接してきました。跡を継ぐ時は、「至らないが、貴方たちの面倒を見るのが運命だから、社長を務めさせていただきます」と必ず仁義を切り、決して嫡男だから跡を継いで当然というような顔をしてはいけないと、説いてきました。

       『新版・実践経営問答 こうして会社を強くする』より引用


 私も親から継承した企業を経営しておりますが、稲盛さんのおっしゃるようなことは全く考えずに会社に入ってしまいました。

 日本では、親の会社を息子が継承するのは一般的で、継承しない方がむしろ珍しいでしょう。私も、そういうものだろう、という程度の認識でした。
 
 いまになって反省していることは、入社するときには稲盛さんがおっしゃるような仁義を切るべきだったし、もっと経営を勉強してから入社すべきだったということです。

 経営の勉強を本当に始めたのは30歳代も後半になってからです。それまでは多少は学んでいましたが、体系的ではなかったので知識は断片的で、優先すべき行動が分かっていませんでした。

 信頼できる先生の弟子となって早くから始めたほうがよかったです。

 しっかりした挨拶もせずに入社してしまいましたし、喜ばれるような業績も残すことができず、社員の方々には申し訳なかったです。間抜けでした。

  


 参考文献:『新版・実践経営問答 こうして会社を強くする』
                 稲森和夫(著)  盛和塾事務局編 (PHPビジネス新書)
 

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