組織の成果に責任をもつ

2012年10月31日

 マネジャーというと恰好はよいですが、いったい何をする人でしょうか?

 なかなか明確には答えられないのではないでしょうか。

 部下をまとめる、業績を上げる、クレームの対応をする、などの声が上がってきそうです。

 実際のところ、何をするのかわからないのに、マネジャーという名前だけを付けてもらって、グループの長として働いている人もいるではないかと思います。

 小宮一慶さんの「ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。」136pより引用します。

 そもそも、会社になぜマネジャーという存在が必要かというと、ドラッカーの言葉を借りれば「組織の成果に責任を持つ者」(124p)が必要だからです。
 この意味は分かりますか?ドラッカーはこうも言い換えています。
 
 人の仕事に責任を持つ者、ないしはボスという意味でのマネジャーではない。(124p)

 マネジャーは、あくまでも組織の成果に責任をもつものであって、ボス的な立場に立って、偉そうにあれこれと指示したり管理したりすることが本来の仕事ではないということです。

  「ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。」より引用


 よい企業にするために、自分が担当する組織の成果に責任をもつのがマネジャーの役割であるということです。

 よい製品をつくったり、部下をまとめたりすることはマネジャーの仕事の一部ですが、それだけではマネジャーの仕事をしたことにはなりません。ドラッカーは人の仕事に責任を持つ者ではない、とはっきり書いているのです。

 マネジャーは常に組織の成果を意識せねばなりません。

 トップマネジメントとしては、特に心がけなければならないことです。

  


 参考文献:「ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。」 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 

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