玉川陽介さんの『勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法』を拝読いたしました。
玉川さんはコアプラス・アンド・アーキテクチャーズ株式会社の代表取締役です。自らの投資収益を主たる収入源としながら不動産業者として投資物件の紹介、銀行融資コンサルティングを行っているそうです。
この本は、小口の投資家にもできて、プライベートバンクよりも有利な国際分散投資法を教えてくれるものです。
私は投資するお金はないのですが、若いころ証券会社に勤めていたことがあったので、金融や投資の方法などの話には興味があります。勤めていた頃は見るのも嫌だったのに、いまは自分から進んで知りたいと思うから不思議です。興味があるものはすらすら読めます。
プライベートバンクとは3億から10億円以上の純資産を持っている方向けの銀行です。口座開設には1億円以上の預け入れが求められるそうです。
プライベートバンクの特徴とは主に次の四つだそうです。
個別銘柄債券などPB以外では購入困難な商品を取り扱っている
顧客が仕組債の条件を指定できるなどオーダーメイド商品を作ることが可能
証券担保ローンの使い勝手が良い
大企業の経営者向けに本業のビジネス支援を行っている
『「海外投資」7つの方法』より引用
この本ではPBよりも有利な投資法があるというのですから、すごいことです。
ちなみに、玉川さんのポートフォリオは次のようなものだそうです。
景気の悪い時期には、値動き(すなわちリスク)の比較的少ない日本の不動産と外貨建ての高利回り債券で安定的な配当を得ながら、将来的に景気が回復してインフレ傾向となった時には、債権は売却して不動産の値上がり益を得ることを目指すポートフォリオを作っています。
『「海外投資」7つの方法』より引用
玉川さんは、円、ドル、ユーロの三つの通貨に分散し、2.5倍のレバレッジをかけているそうです。
具体的な銘柄や手続き方法なども解説されていて、親切な本だと思います。数万円からチャレンジできるものもあるようです。
モナコ、マルタ島、フィリピンの居住権の有利性とそのとり方も紹介されていますよ。
ご興味のある方はご一読ください。

参考文献:『勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法』
玉川陽介 (ぱる出版)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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