ピーター・セージさんの『自分を超える法』より引用いたします。
価値観は、実際には「自分自身のものでないこと」がほとんどです。
周囲の人、伴侶や恋人などの価値観を、盲目的に取り入れてしまっているのです。これに関して、「順応の法則」あるいは「95%の法則」と言われる考え方があります。
「人は自分の行動を、95%の確率で普段ともにすごす人の考え方に順応させようとする」というものです。
『自分を超える法』より引用
「類は友を呼ぶ」とか「朱に交われば赤くなる」とか昔から言われてきたことです。
これが分かりやすかったのは中学生の頃で、とっぽい学生服を着て常に喧嘩を吹っ掛けるような刺刺しい仲間に入った友人たちはどんどんその方面にいってしまいました。
大人になるとはっきりした区別がつかないので分かりずらいですが、恐ろしいと思ったのは、知らず知らずのうちに普段一緒に過ごす人に順応させようとしてしまっている、ということです。
自分は大丈夫だと思っていても、相手との関係があるために、多少は考え方がずれていってしまうのです。
嫌な友人との付き合いは避けていくことができますが、伴侶や恋人となるとそういうわけにはいきませんから、ある程度の影響を受けることになります。
パートナーとこういうことを話し合って、お互いによい影響を与えることができるようになるとよいですね。
逆に、私のような一人暮しの者は自分の生き方に固執しすぎるということがあるかもしれません。まわりの影響がなさすぎるのも考えものです。

参考文献:『自分を超える法』 ピーター・セージ(著) 駒場美紀+相馬一進(訳)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| 読書感想 人生