中国が凶暴になるとき

2012年08月16日

 国境の問題が騒がしいですね。

 これがヨーロッパやアフリカの国境で発生していたとしたら、おそらく戦争に突入しているのではないか、と思います。

 先月、21世紀ニュービジネス協議会が主催して、中国問題評論家、石平(せき・へい)さんに長野にお呼びし、中国問題についての講演会を開催しました。

 「中国問題に切り込む石平さんの講演会のお知らせ」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1055643.html

 石平さんのご著書『中国人の正体』より引用いたします。

 日本人は中国の軍事的膨張に対して、「中国は凶暴だ」という言い方をするが、正確には違う。別に、中国人はいつも凶暴なわけではない。利益になるなら凶暴になり、利益にならないなら凶暴性を引っ込める。中国人にとっては、怒り、暴力といったことも、利益最大化ののための道具でしかないのだから。
 中国は対外政策においても、国家の利益を最大化するために、利用できるものは何でも利用し、邪魔になるものは排除していく。ほかの国でも国益は追及するが、同時に国際ルールを守り、国家間の信頼を重視する。しかし、中国はそんなものは無視し、自分たちの利益だけをとことん追い求める。それが典型的にあらわれているのが、中国の対日外交というわけだ。
                      
                    『中国人の正体』より引用


 石さんの講演会で印象的だったのは、外交を担当する人(例えば外務大臣)を「大阪のおばちゃん」にすればいい、というものでした。

 石さんの義理のお母さまはいわゆる「大阪のおばちゃん」だそうで、具体的なことは教えてもらえませんでしたが、とてもすごい人とのことで、彼女を外務大臣にしたらいい、とまでおっしゃっていました。

 もちろん半分は冗談ですが、日本の外交にはその側面が求められているという意味です。

 「大阪のおばちゃん」がどういう意味なのか、だいたいお分かりかと思います。

 中国は日本とは全く違うフレームワークをもっている国ですから、そのことをよく理解したうえで、日本国政府には上手に外交をしてほしい、と切に願っています。

  


 参考文献:『中国人の正体』 石平 (宝島社)
 

 参考ブログ:
 「『中国人に負けない7つの方法』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1061813.html

 「『中国人の正体』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1007694.html

 Hitoshi Yonezu at 10:00  | 読書感想 国際問題

お知らせ
Hitoshi Yonezu
P.F.ドラッカーを読む読書ブログです。
 
ささや
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8