P.F.ドラッカー著『明日を支配するもの』第6章より引用いたします。
四十五歳ともなれば、全盛期に達したことを知る。同じ種類のことを二〇年も続けていれば、仕事はお手のものである。学ぶべきことは残っていない。仕事に心躍ることはほとんどない。
『明日を支配するもの』より引用
私も四十五歳なのですが、この文章には虚を突かれました。若いつもりでいましたが、ドラッカーから見たたもうそんな年になってしまったのか・・・・・・と思ったのです。
知識労働者の労働については次のように述べています。
ところが、知識労働者は何歳になっても終わることがない。文句は言っても、いつまでも働きたい。とはいえ、三〇歳のときには心躍る仕事だったものも、五〇歳ともなれば退屈する。だが、あと二〇年とはいかないまでも、一〇年、一五年は働きたい。しがたって、第二の人生を設計することが必要となる。
『明日を支配するもの』より引用
第二の人生とは具体的にはどんなものでしょうか。ドラッカーは次の三つの方法をあげています。
1. 別の会社や組織に転職するなど文字通り第二の人生をもつこと。
2. パラレルキャリア(第二の仕事)、すなわちもう一つの世界をもつこと。
3. ソーシャル・アントレプレナー(篤志家)になること。
第二の人生をもつには一つだけ条件があり、それは本格的に踏み切るはるか前から助走しておくことだそうです。
自分ではまだまだと思っていたので、四十五歳がそんなことを考える年なのかと思うと、とても驚きます。
ドラッカーからみたら、そろそろまとめに入らねばならない年になってきたということです。
やりたいと思うことをすべて始めた方がいいですね。すぐに助走開始です。

参考文献: 『明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命』
P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
Hitoshi Yonezu at 10:00
| ドラッカー