不得意なことをしない

2012年07月22日

 P.F.ドラッカー著『明日を支配するもの』第6章より引用いたします。

 ナンバー・ツーとして活躍していたが、トップになったとたん挫折する人がいる。トップの座には、意思決定を行なう能力が必要である。
 強力なトップは。信頼できる助力者としてナンバー・ツーを必要とする。ナンバー・ツーは、ナンバー・ツーとして最高の仕事をする。ところが、トップに起用されたとたん、仕事ができなくなる。意思決定すべきことは理解している。しかし、意思決定の重荷を負えない。

 これらのことから出てくる結論は一つである。自らを変えようとしてはいけない。うまくいくわけがない。それよりも、自らの仕事の仕方を向上させていくべきである。不得意な仕方で仕事をしようとしてはならない。

                  『明日を支配するもの』より引用

               
 中小企業は人材が限られているので、何でもやらねばなりません。

 特に、社長という立場にいると、会社の中のすべてのこと、現場も管理も企画も、営業も人事も製造も開発も、何でも分かっていて、何でもできなくてはいけない、という気持ちになります。

 それができればすばらしいですが、社長もただの人です。何でもできるわけではありません。

 この文章を読んで思ったことは、自分の苦手なことを苦手でないように見せかけて、さも分かっているかのようにやるのは、やめた方がいいということです。

 そのことを得意にしている人に任せた方がいいと思います。

 従業員の強みを引き出し、強みを活かせる仕事を任せること、経営の部分部分については信頼して委譲できる組織をつくるのが社長の仕事です。

  


 参考文献: 『明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命』
            P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

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