『入社3年で結果を出す人、出せない人』を読んで

2012年07月17日

 丸茂喜泰さんのご著書『入社3年で結果を出す人、出せない人』を拝読いたしました。

 丸茂さんは1976年生まれ、管理者養成学校、人材派遣会社、コンサルティング会社を経て、現在は人材育成事業を行なうトレーニングカンパニーの代表取締役社長を務めておられます。
 人材派遣会社やコンサルティング会社では、任されたチームを全国上位に引き上げ、優れた営業成績を残されてきたそうです。

 この本は31の事柄について「結果を出す人」と「結果を出せない人」の行動の比較がされています。題名の通り、入社して間もない新人に向けて書かれた本です。
 
 「結果を出す人は、質問する。結果を出せない人は、勝手にやる。」の節より引用いたします。
 
 自分が「何でも全部わかっている」という、むだなプライドは、あなたの成長をじゃまするだけ。
 そのプライドを捨て、素直に真摯に「わからないのですが(私はこう思っているのですが)その理解で合っていますか?教えてください!」という人の方が、数倍「こいつはやる気があるな」と思うし、「もっと教えてやろう、育ててやろう」と思うものだ。

            『入社3年で結果を出す人、出せない人』より引用



 全くその通りですね。上司の立場から言いたいことがよく表現されています。

 最後の章は付録として「明日から見違えるように変わる」ための具体的な行動が紹介されています。

 それは以下の四つの行動です。


 あいづちを打つ
 こだわる
 考える
 本を読む


 丸茂さんは、あいづちを打つことを「頭を垂らす」のと同じこととしてとらえておられます。
 
 しかし、世の中の半分の人はたとえ相手の話に納得していても、意図してあいづちを打たない。
 なぜかって?さっきも言ったように、人は頭を垂らすのが嫌だからだ。
 そうしているうちに、あいづちを打たなくなるのが当然になる。

           『入社3年で結果を出す人、出せない人』より引用

 
 あいづちが頭を下げるのと同じことだという指摘にはハッとしました。

 新人であってもそうでなくても、人の話をあいづちなしで聞いたとしたら、不遜な態度で聞いていることになると思ったからです。

 新入社員に読んでほしい本です。
 
 どうぞみなさまもご参考になさってください。

  


 参考文献:『入社3年で結果を出す人、出せない人』 丸茂喜泰 (明日香出版社)
 

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