小林弘幸さんのご著書『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』を拝読いたしました。
この本は2011年3月に初版が発行され、手元にありますのは2012年1月発行の第22刷です。大変よく読まれている本ですね。
小林さんは小児外科を専門とする医師で、日本体育協会公認スポーツドクター、順天堂大学医学部教授を務められています。
20年以上に及ぶ、外科、移植外科、免疫、臓器、神経、スポーツ飲料の研究の中で交感神経、副交感神経のバランスの重要性を痛感されたのだそうです。
小林さんは人が病気になる原因は自律神経系にあると考えておられます。自律神経系は「交換神経系」と「副交感神経系」の二種類に大別されるそうです。
自律神経は内臓や血管の機能をコントロールする神経で、交感神経が体を支配すると身体はアクティブな状態になり、副交感神経が支配すると体はリラックスした状態になります。私たち人間の体は、活動的な日中は交感神経が支配し、夜、リラックスするときには副交感神経が支配するというように、相反する働きを持った二つの自律神経が、交互に体を支配することで身体機能が保たれているのです。
『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』より引用
体がもっともよい状態で機能するのは、交感神経も副交感神経も両方が高いレベルで活動する状態のときだそうです。
自律神経をコントロールするポイントは、ひと言でいうと「ゆっくり」です。
「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。
そうすると、下がり気味の副交感神経活動レベルが上がり、自律神経のバランスが整い始めるのです。
『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』より引用
「ゆっくり」の生活習慣はどのように活動すればいいのか?この本に具体的な方法がいくつも紹介されています。
例えば、お酒の飲み過ぎは自律神経のバランスを崩す最悪の生活習慣の一つだそうです。お酒を飲み過ぎた翌朝、強い喉の渇きを感じるのは脱水が進んでいるためとのこと。脱水は血管にダメージを与えるとても危険な状態なのだそうです。
脱水を防ぐにはお酒をのむときに同量の水を飲むことだそうです。
お酒を飲み過ぎると頭が痛くなるという人は多いと思いますが、あの頭痛は脳の血流不足が原因です。ですから、お酒を飲むときに同量の水を飲むようにすると脱水の程度が軽くすむので頭痛を防ぐことができるとともに、血管のダメージも軽減することができます。
『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』より引用
この文章を読んでいたら、頭が痛くなりそうでした。私はいままで相当血管を痛めてきてしまいました。
いままでいろいろな健康の本を読みましたが、それぞれ違ったことが書いてあるので、どれが正しいのか迷ってしまいます。この本にもいままでに聞いたことのないことが書かれています。
自分に合いそうなものを実践するのがよいと思います。
興味深いことがたくさん書いてあります。みなさまもご参考になさってください。
これから○○病院へ健康診断にいってきま~す。

参考文献:『なぜ「これ」は健康にいいのか?』 小林弘幸 (サンマーク出版)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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