ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』より引用します。
企業、大学、病院、ボーイスカウトのいずれをも問わず組織に働く者は、優れた仕事を行うために、自らの組織の使命が社会において重要な使命であり、他のあらゆるものの基盤であるとの信念をもたなければならない。この信念がなければ、いかなる組織といえども、自信と誇りを失い、成果をあげる能力を失う。
『プロフェッショナルの条件』より引用
企業ならば組織の使命は「経営理念」ということになると思います。
一般の従業員は、目の前の仕事に集中しているときには、経営理念のことまではなかなか考えが及ばないでしょう。経営理念がどうであろうと、自分はお客様のために一生懸命仕事をしていると答えるかもしれません。
しかし、それではどこの会社で働いても同じということになってしまいます。うちはどこの会社とも違う会社だ、と私は思っています。
機会があるたびに社員たちに経営理念の話をしていますし、毎月行われる部門MTのときには、必ず資料に経営理念を印刷して声を出して読んでもらうようにしています。
判断に迷ったときに、うちはこういう理念の達成を目指して仕事をしている、ということを忘れないでほしいからです。
お客さまにご迷惑をおかけしたときには、理念なんて夢のことだろうか、と本当に申し訳ない気持ちになります。
自分たちの使命は社会において本当に重要な使命である、という信念を従業員全員にもたせるため、私はもっと話をして、社員を鍛えていかねばならないのだと思います。

参考文献:『プロフェッショナルの条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(編訳) (ダイヤモンド社)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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