森信三さんの『修身教授録』の第13講「伝記を読む時期」より引用します。
そこでわれわれとしては、仮に日々善行はできないとしても、せめて書物だけは、毎日多少でも読むように努めねばならぬと思うのです。ところが食物ですと、一食たべなくてもすぐに体にこたえます。否、一食どころか、一時間遅れても大不平でしょう。おそらく諸君も、食堂をあけるのが十分遅れても文句たらたらでしょう。ところが肝心の心の食物となると、何日抜けようと、一向平気な人が多いようです。しかし人間も、読書をしなくなったら、それは死に瀕した病人が、もはや食欲がなくなったのと同じで、なるほど肉体は生きていても、精神はすでに死んでいる証拠です。
森信三著『修身教授録』より引用
読書は「心の食物」というわけです。
5月はいろいろな会合の総会がある月で、そもそも予定が立て込んでいるのですが、最近突発的なことも重なって起こり、忙しいような気分になっています。
なかなか読書がはかどりません。疲れていると読書に集中できず、内容が頭に入っていきません。
読書がはかどらない分、食事ははかどるので、体には余分なものがどんどん蓄積しています。ジムも今月は2回しか行っていません。
本当は忙しいのでも疲れているのでもなくて、ただ自分に甘くなっているだけだと思います。起こっていることはすべて自分の責任ですから、淡々と解決していけばいいのです。
もしもいま、森信三さんに「お前の精神はもう死んでいる!」と言われたとすれば、その通りです。
部屋に堆く積まれている本の山を見て、さあ本を読もう!と思った次第です。

参考文献:『修身教授録』 森信三 (致知出版社)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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